生活習慣改善! 中高生に必要な「自立」と「自律」

生活習慣改善! 中高生に必要な「自立」と「自律」基本的な生活習慣が身に付かなければ、学習習慣がおぼつかなくなるだけでなく、生活リズムの乱れで心身の不調を招く。この問題について、文部科学省が先頃検討委員会を発足させ、3月までに取りまとめを行うことになったという。教育ジャーナリストの渡辺敦司氏に詳しく伺った。

 

***

 

検討委員会の座長の鈴木みゆき・和洋女子大学教授は、保護者自身が「遅寝の世代」であることに注意を喚起。幼いときからの生活習慣の積み重ねが重要であることを強調するとともに、中高生が自分自身で気付いて生活習慣をコントロールできるようになるためには、自立と自律という二つの「ジリツ」をどう促すかが重要だと指摘していました。

 

ベネッセ教育総合研究所の木村治生主任研究員も、同研究所の豊富な調査結果を踏まえて、「まじめ化」して問題がないように見える中高生にどう主体性を持たせるかが課題だと述べました。

 

高知大学の原田哲夫教授は、「『早ね、早起き、朝ごはん』3つのお得」と題する一連のリーフレットの中で、睡眠や食事が健康に与える影響をわかりやすく解説していることを紹介しました。

 

このほか、自治体を挙げた「キャリア教育」の推進により子どもに夢と自信を持たせて自立を促す取り組み(景山明・島根県雲南市教育委員会統括監)、毎日の生活時間を記録することで生活習慣の大事さを気付かせる工夫(前田勉・NPO法人里豊夢わかさ理事長)なども紹介されました。

 

一方で、共働きや単身家庭で仕事の帰りが遅くなり、子どもにも小さいときから夜型の生活に付き合わせざるを得ない事情もあるでしょう。家庭・地域・学校が協力して子どもの健全な生活を保障できるような社会づくりに役立つよう、具体的な提言を期待したいものです。

 

出典:中高生の生活習慣づくりには「ジリツ」が重要! -ベネッセ教育情報サイト

プロフィール



「ベネッセ教育情報サイト」は、子育て・教育・受験情報の最新ニュースをお届けするベネッセの総合情報サイトです。
役立つノウハウから業界の最新動向、読み物コラムまで豊富なコンテンツを配信しております。

子育て・教育Q&A