冬の暖房&風邪予防~「みんな集まれば暖かい」「冬でも半袖半ズボン」!?
アンケート期間:2012/11/7~2012/12/3 回答者数:2,467人
アンケート対象:本サイトメンバー 年少~中学3年生までのお子さまを持つ保護者のかた
※百分比(%)は小数点第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果、各々の項目の数値の和が100%とならない場合がある
前回に続いて、風邪の予防法についてアンケート。幼児~中学3年生までのお子さまをお持ちの保護者に、実際にご自宅でどのような風邪対策を立てているか、対策に対するお子さまの自主性はどれくらいかなどを伺いました。おすすめの暖房器具、乾燥の防止策などについても具体的にお聞きしています。これさえ読めば、冬将軍も恐るるに足らず!
冬場の節電、8割以上が意識!
最初に、冬場に節電を意識しているかどうか、意識しているとしたらどのような節電の工夫をしているかを伺いました。また、ご家庭で電気機器を最もよく使う時の電気代についてもお聞きしています。
【図1 冬の時期に「節電」を意識していますか?】
【図2 電気機器を最もよく使う時の、ご家庭での電気代は1か月約いくらですか?】
冬の時期の節電について、意識「している」という保護者が8割以上(図1参照)。また、電気機器を一番よく使う時の、ご家庭の1か月の電気代をお聞きしたところ、最も割合が高くなったのは、「1万円~1万5,000円」(図2参照)でした。
具体的な節電の工夫としては、次のような声が寄せられています。
●窓に断熱フィルムを貼り、冷気が入ってこないようにしています
●寝るときに暖房や電気毛布に頼るのではなく、湯たんぽを使うことにしています
●あちこちの部屋で暖房をつけなくてすむように、なるべく家族みんながリビングで過ごすことを心がけています
●お風呂のお湯が冷めないように、沸かしたらすぐ、家族が順番に入るようにしています。また、わたしは家に1人でいるときは暖房をつけず、袖がついている、いわゆる「着るタイプの毛布」にくるまって暖をとっています
●寝室のカーテンは、外が晴れているときは全開にして布団に日光を十分にあて、日がかげってきたらすぐに閉めます。そうすると、夜になってもかすかに太陽のぬくもりが布団に残っていて、ひんやりしません
など
子ども部屋にはこんな暖房器具を設置!
続いて、ご自宅で使っている暖房器具について伺いました。
ご自宅で使われている暖房器具のトップ3は、「エアコン」「ホットカーペット」「石油ストーブ」。この3つは、「子どもの部屋でも使っている」という声が目立ちました。保護者が子ども部屋に設置する理由を見てみましょう。
◎エアコンについて
●こまめに温度調整ができるから。寒いのは問題ですが、暖かくなりすぎても、頭がボーッとして勉強に集中できなくなってしまうと思います
●場所ふさぎにならないし、火事になる可能性も低いから。暖かい空気が上のほうに集中してしまい、下のほうがなかなか暖まらないこと、それでいて空気が乾燥しやすいことがデメリットです
など
◎ホットカーペットについて
●子どもが暴れても火事になる心配はまずないから。ただ、食べ物や飲み物をこぼすと故障の原因になりますし、長時間使うと電気代が高くなるため、注意が必要です
●机に向かう子どもの、足もとだけをピンポイントで暖められるように、面積の小さいサイズのものを買いました
など
◎石油ストーブについて
●短時間で部屋を暖かくしてくれるから。多少、においが気になりますが、暖かさを優先しています
●すぐに暖かくなるから。ただ、空気が乾燥しやすいことが玉にきず。以前使っていた加湿器一体型の電気ストーブは、乾燥は防げたものの、暖かくなるのに時間がかかりました
など
また、子ども部屋で「ガスストーブ」「電気ストーブ」「オイルヒーター」を使っているというかたからは、次のような声が寄せられました。
◎ガスストーブについて
●すぐに暖かくなるし、石油ストーブと違ってにおいが気にならないから
●エアコンより暖かくなるのが早いし、電気代もかからないため
など
◎電気ストーブについて
●勉強するとき、足もとを暖めるのに便利だから
●部屋全体となるとなかなか暖まらないので、足もとだけにねらいを定めています
●石油ストーブとガスストーブは、使うたびににおいが鼻につきますし、エアコンも掃除をおこたると嫌なにおいがします。電気ストーブは無臭だから気に入っています。ただ、ほかの暖房器具に比べて電気代がかかるのがちょっと……
など
◎オイルヒーターについて
●とても心地よい暖かさだと、子どもが気に入っているため。わたしも、電気代さえもう少し安ければ、理想的な暖房器具だと思います
●ほんわかと柔らかく部屋を暖めてくれるから。ただ、なかなか暖かくならないこと、石油ストーブに比べて電気代もかかることが、とても気がかりです
など
もっとも、「子どもの部屋にはあえて暖房器具を置かない」というかたも約22%にのぼっています。「リビングに暖房をつけてみんなで集まったほうが、光熱費がかからないから」という理由で、あえて設置しないご家庭も少なくありませんでした。
加湿器以外で空気の乾燥を防ぐには、 こんな方法がおすすめ!
暖房器具を利用するとき、空気の乾燥が気になるという保護者もいらっしゃるのではないでしょうか。今回のアンケートでも、暖房と一緒に「加湿器を使っている」というかたが6割近くに達しました。では、加湿器以外には、どのような方法があるでしょうか。おすすめの乾燥防止策を具体的に伺いました。
●洗濯物を部屋干ししています
●風呂あがりに使ったバスタオルをリビングや寝室に干しておきます
●石油ストーブの上にヤカンを置いています。乾燥しないし、お湯がいつも沸いていて便利だし、言うことがありません
●食器洗い機を使います。熱湯が排出されるので、空気が程よく湿ります
●効果があるかどうか確かめたわけではありませんが、観葉植物をたくさん置いておくと、何となく加湿効果があるような気がします
など
「冬でも半袖半ズボン」の子ども、見かける地域のトップは!?
冬でも半袖半ズボンで過ごす子ども、最近見かけましたか? 「子どもは風の子」という考え方についてお聞きしました。
【図3 「子どもは風の子」という言葉に、どれくらい共感しますか?(地域別)】
【図4 お子さまも含めて、最近身の回りで「冬でも半袖半ズボン」という子どもを見かけましたか?(地域別)】
「子どもは薄着のほうが抵抗力が高まる」という考え方に「共感する」という保護者は6割以上、「子どもは風の子」という言葉に「共感する」という保護者も、お住まいの地域に関係なく6割を超えました(図3参照)。さらに「北海道」「四国」「九州/沖縄」のかたでは、7割以上に達しました。
また、冬でも半袖半ズボンで過ごす子どもを、最近見かけたかどうかを地域別にお聞きした図4で、「見かけた」という保護者が最も多かったのは、「四国」。次いで「中国」「中部」「九州/沖縄」でした。
逆に、「見かけた」というかたが最も少なかった地域は「北海道」ですが、それでも2割近く。つまり、10人中2人ほどの保護者は、半袖半ズボンの子どもを身の回りで見かけている、ということ。「風の子」たちは、全国各地を元気に駆け巡っているようですね。
風邪の予防・対策、トップは「手洗い」「うがい」!
とはいえお子さまの抵抗力はまだ低く、予防や対策が必要です。皆さんは、どんな対策をしているのでしょうか?
【図5 昨年度は、子どもが風邪をひかないように予防・対策をしましたか?(学齢別)】
【図6 図5で「予防・対策した」と答えたかたは、どんな予防を行いましたか? すべてお答えください】
【図7 「手洗い」を毎日行いますか?】
【図8 「うがい」を毎日行いますか?】
どの学年でも、風邪の予防・対策を「した」という保護者が9割前後を占めました(図5参照)。その方法として、「手洗い」「うがい」という保護者がともに9割を超えました(図6参照)。
もっとも、保護者に言われたから「手洗い」「うがい」をするのではなく、自分から進んでするというお子さまも多いようで、「自主的にしている」お子さまは約6割に及びました。さらに図7、図8を見ると、保護者が毎日「手洗い」「うがい」をしているご家庭ほど、お子さまが毎日「手洗い」「うがい」をしていると答える保護者が多くなっていることがわかります。
保護者自身が毎日「手洗い」「うがい」をしているというご家庭ほど、子どもが毎日「手洗い」「うがい」をすると答える保護者の割合は高くなっています。仮に外から病原菌を持ち込んだとしても、ご家庭で手洗い・うがいを徹底すれば、それだけ家庭内感染リスクも下がります。まだまだ寒い季節は続きます。風邪をひかないためには、日頃の予防・対策がカギになります。「手洗い・うがい」習慣、ぜひ家庭でも定着させたいですね。