【読書感想文 本の選び方のコツ】自分の知らない世界を知り、感動で心が動いた体験を伝える「読書感想文」

読書のよさは、時間や空間を超えて、自分の知らない世界を疑似体験できること、それを通して、心が動くことです。読者に今までになかった考え方が備わりますし、さらに行動が変わった、という体験をすることもあるでしょう。そんな体験を、ほかの人(先生など)に伝えるのが、読書感想文と言えますし、そんな体験を引き出しやすくする本というのが、確かにあります。

お子さまにきいてみてください。
「ここ数か月で、読みながら涙が出てしまった本はなかった?」
「本を読み始めたら止まらなくなって一気に読んでしまった、なんて経験は?」
「ある本がきっかけとなって、同じ作者の別の本、同じテーマの別の本をさらに探して読んだ経験はない?」

そんな素敵な体験をしたことを、ほかの人にも伝えるのが読書感想文だと捉えると、少し肩の荷が下りて、書きやすく思えるのではないでしょうか。

そのような体験が思い当たらないならば……
読書感想文にふさわしい本を選んで、読んでみましょう。
単にお子さまの興味に合っていて読みやすい、というだけでは物足りません。
「自分の知らない世界を疑似体験し、そのことによって考え方や行動が変わった」という体験を引き出しやすいのは、たとえば、自分と同年代の人物が、別の境遇を生きた/生きていることについて書かれた本です。


・伝記で、偉人の子ども時代と自分を比較する。
・日本で戦前・戦中・戦後を生きた少年少女(つまり祖父母世代の子ども時代)と自分を比較する。
・外国など、自分とは違う境遇を生きている同世代の子どもと自分を比較する。


そのような比較を通して、新しい発見をしたり、共感できるところを見つけたり、自分自身を相対化して、自分のおかれた環境に感謝の気持ちをもったり、さらには自分の考え方や行動を変える決意をしたり……そんな体験をしたら、それを「読書感想文」を通して、読み手(先生)に伝えるのです。



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