夏の自由研究・読書感想文14 読書感想文、「最終日」に書きあげる派が多い?

夏休みの宿題として、自由研究と並んで多く取り組まれる読書感想文。子どもたちの取り組みの様子について、紹介します。

アンケート期間 2008/09/8~2008/11/7 回答者数:10,107人中、読書感想文の宿題があった3,377人
アンケート対象:全国の本サイトメンバー

8月21日以降に書きあげる派は約半数

読書感想文への取り組みは積極的なご家庭が多いようですが、本をどのくらいかけて読むのか、書くのにどのくらいかかるのかはさまざまです。「20分で読んでしまった」という子もいれば、「1日20分2週間かけて読みました」という子もいました。取り組みが早ければ早いほどよいというものではありませんから、さっさとすませようとしたあまりに「一度読んだが、あまりにスピードが速かったので、結局感想を書き直す時にゆっくり読み返していました」という回答も。
早くすませることが目的ではなく、本を味わって読み、自分なりの感想を文章にまとめることに挑戦し、読む力と書く力をつけることに結び付けたいのですから、速い・遅いは必要以上に気にしないほうがよいのかもしれません。

では実際に、何月何日くらいに感想文を書き終わったのか、を伺ってみたところ、半数強が8/20までに書き終えていました。ただし、夏休みの終わりが8/20という地域もありますので、だいたい半分くらいは8/21以降に書き終えるということです。保護者としては、「まだ宿題終わってないの?」とやきもきする部分もあると思いますが、必要以上にあせらせず、ただし提出直前になって「書き方からまったくわからない」ということであわてないように、夏休み終了の10日前くらいから、「書けそうかな?」と声をかけておくのがよさそうです。特に低学年のお子さまや、苦手意識のある場合には、なおさらです。声をかける時は急かすニュアンスがにじみ出ないように気を付けましょう。

書き方の参考として、利用できるものは多い

読書感想文について、保護者が相談に乗ったり、添削をしたりするなどの様子が前回の記事からも見られましたが、保護者は何か参考にしているのでしょうか。

今回のアンケートからは、おもに「学校のプリントを参考にした」「読書感想文の書き方の本を読んだ」「ネットでポイントを検索した」という回答が集まりました。
学校の先生からあらかじめ、書き方についてのポイントをまとめた資料をいただけたかたは、プリントをもとにして取り組みやすかったようです。
多かったのは一般の本やネットでポイントを保護者のかたが確認してから、お子さまに伝えた、というご家庭。保護者としても、ご自分が読書感想文を書いたのはかなり前。念のため確認しておきたいですよね。「私自身が作文の原稿用紙の使い方を忘れてしまっていたので、そういったことが書かれているサイトは見ました」という言葉のとおり、書き方のルールをしっかり確認することも大切ですね。

また、特に保護者が利用した、ということではありませんが、作文講座の利用をした、というご家庭もありました。普段から作文を書く教室に通っているので夏は特に読書感想文に焦点をあてて指導があったというところも多かったようです。また、通信教育を利用しているというかたもあり、さらに夏休みの特別教室を利用したという方々も。
特に「夏休み特別の文章教室」のような、お子さま自身が参加して学ぶ場を提供するというスタイルは、少しずつ増えてきているようです。

bnr-dokuho

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