自転車通学の平均は約20分、マナーには問題アリ?

アンケート期間 2009/05/13 回答者数:1,308人
アンケート対象:全国の本サイトメンバー中学生以上の保護者
※百分比(%)は小数点第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果、各々の項目の数値の和が100%とならない場合がある。

年齢や性別に関係なく人気のある乗り物、自転車。昔から学生の通学手段としておなじみですが、最近では健康面・経済面・環境への影響を考えて通勤に自転車を利用する社会人も増えてきています。
このような自転車人気の一方で、近頃は自転車の交通マナーの悪化が問題となっているのも事実。東京都では、東京都道路交通規則の一部が改正され、2009(平成21)年7月1日から、傘を差し、物を担ぎ、物を持つ等視野を妨げ、又は安定を失うおそれのある方法で、自転車を運転しない、携帯電話を手で持って通話したり、画像表示を注視しない、などが加えられました。保護者は子どもの自転車通学についてどう考えているのでしょうか。中学生以上のお子さまをお持ちの保護者に伺いました。

高校生の約半数は自転車通学!

最初に、お子さまが自転車通学をしているかどうかを伺いました。

【図1 今年度、お子さまは自転車通学・通勤をしていますか?】
図1 今年度、お子さまは自転車通学・通勤をしていますか?

【図2 今年度、お子さまは自転車通学・通勤をしていますか?】
図2 今年度、お子さまは自転車通学・通勤をしていますか?

【図3 図1で「お子さまが自転車通学・通勤をしている」と回答したかたに伺います。お子さまが現在自転車通学・通勤をしている理由をいくつでもお選びください】
図3 図1で「お子さまが自転車通学・通勤をしている」と回答したかたに伺います。お子さまが現在自転車通学・通勤をしている理由をいくつでもお選びください


「子どもが自転車通学・通勤をしている」という家庭は、全体の3割程度。自転車で通学する割合が最も高い学齢は高校(高専)生で、半数以上が自転車通学をしていました。中学生と比較すると3倍以上になっていることがわかります。通学・通勤に自転車を使用している理由では、「距離が適している」や「ほかの交通の便がよくない」などが挙がりました。

自転車通学・通勤の目安は30分以内!

では、実際の自転車通学・通勤にはどれくらいの時間がかかっているのでしょうか。また、保護者はどれくらいの時間を自転車通学・通勤の限度と考えているのでしょうか。

【図4 図1で「お子さまが自転車通学・通勤をしている」と回答したかたに伺います。片道何分くらいかけて通学・通勤していますか?】
図4 図1で「お子さまが自転車通学・通勤をしている」と回答したかたに伺います。片道何分くらいかけて通学・通勤していますか?

【図5 自転車通学・通勤は片道何分までが限度だと思いますか?】
図5 自転車通学・通勤は片道何分までが限度だと思いますか?


実際の自転車通学・通勤にかかる片道の時間は「10~20分未満」が最も多く、次いで「20~30分」でした。「35分以上」になると人数が激減しています。通学・通勤にかかる時間の平均は、19.6分でした。一方、自転車通学・通勤の限度の時間については「30分」を挙げる人が最多で、「35~40分」が続きました。自転車による通学・通勤を検討する目安は、だいたい所要時間「30分以内」と言えそうです。

約86%の保護者が自転車通学・通勤を歓迎!

次に、お子さまの自転車通学・通勤を保護者がどう思っているのかを伺いました。

【図6 あなたは、お子さまの自転車通学・通勤についてどのように思っていますか?】
図6 あなたは、お子さまの自転車通学・通勤についてどのように思っていますか?


子どもが自転車通学・通勤することを「まあ肯定的にとらえている」という保護者が49%でトップ。続いて36.9%の「とても肯定的にとらえている」でした。ほとんどの保護者が自転車通学・通勤を支持していることがわかります。支持する理由で最も目立ったのは、「うちの子はゲームやパソコンが好きで運動不足なので、自転車通学で少しでも体を動かしてほしいです」「部活をしていないので、自転車通学は体力づくりになると思います」などの運動・健康面を挙げる意見。
自転車通学・通勤に賛成する保護者からは、ほかに、「学校で必要な荷物が毎日とても多くて重いのですが、自転車なら通学できます」「部活の関係で帰宅が夜になることが多く、暗い道を歩いて帰るより自転車のほうが安全だと思うので」といった声も。また、「交通費がかからなくて済むから」という回答もありました。

それに対して、自転車通学・通勤について「(肯定・否定)どちらともいえない」という保護者や「否定的(やや+とても)」という保護者からは、「子どもの安全」を気にかける意見がたくさん集まりました。たとえば、「自転車を狙った犯罪に巻き込まれるのではないかと心配しています」「歩道がなく、交通量も多い道を自転車で通わせるのには不安があります」「自転車でスピードを出す子どもが多く、事故が起きはしないかと怖くなります」といった声が寄せられています。

大人も子どもも交通マナーに問題あり!

最後に、自転車通学・通勤をしている学生や社会人の交通マナーについて、どう思うかを伺いました。

【図7 あなたの地域の自転車通学(と思われる)学生の交通ルールやマナーについてどう思いますか?】
図7 あなたの地域の自転車通学(と思われる)学生の交通ルールやマナーについてどう思いますか?

【図8 あなたの地域の自転車通勤社会人の交通ルールやマナーについてどう思いますか?】
図8 あなたの地域の自転車通勤社会人の交通ルールやマナーについてどう思いますか?


半数近くの保護者が、学生に対しても社会人に対しても、「自転車通学・通勤の交通マナーが悪い」と感じていました。一方、「交通マナーが良いと感じる」という保護者は、学生・社会人ともに1割ほど。大半の保護者が、交通安全への意識が低い学生・社会人が多いと感じていることがわかります。
具体的には、「携帯電話で通話やメールをしながら自転車に乗っている高校生がとても多いです」「最近の人は自転車に乗る時、いつも音楽を聞いていますが、あれは危険だと思います」など。わき見をしたり、運転に集中していなかったりする人を心配する声が目立っています。
また、「夜間にライトをつけずに自転車に乗っている人がいます」「車道の右側を走ったり、後方を確認せずに前の自転車を追い越していったりする自転車をよく見ます」などの意見もあり、「そういう運転はとても危ないと思う」という保護者がたくさんいました。


(まとめ)
自転車による通学・通勤は、利便性や健康面から、多くの保護者の支持を得ました。しかし、運転中にわき見をしたり、音楽を聞いたりしているといった不注意運転が、学生だけでなく社会人にも多く、自転車の交通マナーが悪いことを問題視する声も多く寄せられています。そんな状況を改善するには、学校や家庭、地域で、子どもに交通ルールを教える機会をつくる必要があるかもしれません。子どものころから身に付けておけば、成長して社会人になっても、しっかりしたマナーで運転できるはずですよね。
また、自転車通学で心配される交通事故は、自動車や自転車を運転する人の意識によって未然に防ぐことができます。歩道のない通学路があるなど、道路事情にも課題はありますが、自転車を運転する側も、交通ルールを守ることはもちろん、危険を避けるために、ライトやタイヤ、ブレーキなどを定期的に点検することが重要ではないでしょうか。

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