送り迎えをしている60%以上の保護者が「たいへん」と感じています

アンケート期間 2008/7/9~2008/7/10
回答者数:1,301人(就学前 128人、小学生 698人、中学生 306人、高校生 119人、大学生 35人、その他 15人)Benesse教育情報サイトメンバー
※百分比(%)は小数第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果、各々の項目の数値の和が100%とならない場合がある。

学習塾や習い事、クラブ活動など、なにかと忙しい現代の子どもたち。家から遠い場所に通っていたり、帰りが遅くなることがあったりすると、どうしても保護者の送り迎えが必要なことが少なくないようです。そこで、今回は「送り迎え」をテーマに取り上げました。調査では、送り迎えをしている60%以上の保護者が「たいへん」だと感じていることが明らかになりました。保護者の本音を掲載するとともに、送り迎えを楽しくする工夫などもご紹介します。




定期的な送り迎えをしている保護者は約6割!

最初に、定期的な送り迎えがあるかどうかをお伺いしました。

【図1 お子さまの定期的な送り迎えがありますか?】
お子さまの定期的な送り迎えがありますか?

【図2 送り迎えは次のどれに関して行われていますか? あてはまるものをすべて選んでください。】
送り迎えは次のどれに関して行われていますか? あてはまるものをすべて選んでください。

定期的な送り迎えをしているご家庭は、全体の57.1%でした。送り迎えの目的は、「習い事」が54.6%とダントツの1位。次に、「学校・園」が23.5%、「塾・予備校など」が17.9%と続きました。2008年1月に同コーナーで行った「習い事や塾」に関する調査では、90%の家庭が習い事や塾に通わせているという結果が出ており、それに付随して送り迎えも必要になっている家庭が多いことがわかります。

週に1~2回が平均、中には週5回というご家庭も!

では、どのくらいの頻度で送り迎えをしているのでしょうか?

【図3 お子さまが定例的にだれかに迎えにきてもらっている頻度はどのくらいですか?】
お子さまが定例的にだれかに迎えにきてもらっている頻度はどのくらいですか?

迎えの頻度の平均は、週1~2回。しかし、週5回というご家庭が、9.1%もあり、迎えの頻度が高いご家庭も一定数いるということがわかります。保護者の中には、「下の子どもの塾の送迎が週に5日。上の子の送迎もある3日間は時間差で送り迎え。」というかたも。やはり回数が多くなればなるほど、負担は増すようです。

送り迎えは、母親の仕事!?

では、送り迎えは、どなたが主に担当しているのでしょうか?

【図4 送り迎えを一番よく担当しているのはどなたですか?】
送り迎えを一番よく担当しているのはどなたですか?

母親が49.7%、父親が5.3%と、送り迎えは、母親の担当となっているご家庭が圧倒的に多いことがわかりました。ただ、コメントを見ると、母親、父親のどちらか時間に余裕のあるほうが送り迎えをしている場合が多いようです。中には、「朝は父親、夕方は母親と分担しています」「夫に急いで帰ってきてもらい、送ってもらいます」など、夫婦で役割を決めて送り迎えを行っているご家庭もありました。特に共働きの場合は、家族のチームワークが不可欠のようです。

7割以上が、片道30分以内

このように時間のやりくりが必要な様子が伝わってきますが、迎えにどのくらいの時間がかかっているのでしょうか?

【図5 「迎え」に平均してどのくらいの時間がかかりますか? 家を出て、お子さまをつれて帰宅するまでの時間など、「迎えのためにかかっている時間」を教えてください】
「迎え」に平均してどのくらいの時間がかかりますか? 家を出て、お子さまをつれて帰宅するまでの時間など、「迎えのためにかかっている時間」を教えてください

回答では、15分未満が40.3%、15分以上~30分未満が34.8%と大半を占めました。30分以内が4分の3以上という結果です。ただ、子どもを送ったあとにいったん家に帰り、終わる時間に合わせてまた迎えに出ていくという保護者も多く、「週1回と言っても、送り迎え両方で2往復するので、仕事で疲れているときはたいへん」「習い事の送迎で、送って一度帰宅して30分後にはまた迎えに出ないとならず、慌ただしい」という意見もありました。7割以上が30分以内の送り時間で済んではいるものの、「送り迎え」となると負担は重くなるようです。

保護者の6割が、「送り迎えはやっぱりたいへん!」

最後に、送り迎えをしている保護者に、送り迎えのたいへんさについてお伺いしました。

【図6 お子さまの送り迎えは、あなたやあなたのご家族にとって、どのくらい「たいへん」でしょうか】
お子さまの送り迎えは、あなたやあなたのご家族にとって、どのくらい「たいへん」でしょうか

【保護者の声】
<送り迎えはたいへん>

「平日は毎日仕事をしており、送迎のために残業せず大急ぎで帰ってこなければならない」
「迎えの時間が遅く、下の子どもたちを寝かしつけてから迎えに行くので、とてもたいへんです」
「夕方の忙しい時間に出たり入ったりしなくてはいけないから」
「姉弟で習い事が異なり、曜日・時間帯が違うのでたいへん」
「待っていなくてはいけない場合は時間がムダになる」
「ガソリン代が結構かかります……」

<送り迎えはあまりたいへんでない>
「道中、歌を歌ったり、お話したり、虫を見つけたり、花を見たりしています。送り迎えは、コミュニケーション時間だと考えています」
「家で心配しながら待っているより、迎えに行ったほうが精神的に楽」
「先生との会話も楽しい」
「私自身も待ち時間に親同士の交流があり楽しみ」
「送り迎えの合間に買い物をしたり、持参して読書をしたりと有意義にすごしています」
「毎日のことだからたいへんと思うこともあるけど、自分もウオーキングしているのだと思っています」
「子どもが自らやらせてほしいと頼んできて、ずっと続いているがんばりを見ると、送り迎えも楽しくなってきます」

「とてもたいへん」「まあたいへん」とお考えの保護者は、約6割。理由としては、「送り迎えが夕食の支度などの忙しい時間と重なり、作業を中断されてしまうから」「小さな子どもがおり、一緒に連れていかないといけないから」「習い事が終わるまでの待ち時間がもったいない」という意見が多くありました。やはり、忙しい時間の中で送り迎えに時間を費やさなければいけないのは、なかなかたいへんですよね。
一方で、送り迎えの時間を有効利用しているという意見もありました。たとえば、「送り迎えの途中でいろいろな話をして、子どもとの良いコミュニケーションの時間となっている」というかたや、「待ち時間に親同士の交流があって楽しい」「先生と直接話せる機会が持てて良い」と考えているかたも。送り迎えだけの時間として考えるのではなく、+αの目的を盛り込むと、負担が減るようです。


習い事や学習塾と送り迎えは、やはり切っても切れない関係にあるようです。調査では、忙しい時間をなんとかやりくりしながら、お子さまのために送り迎えをする保護者像が浮かび上がってきました。「たいへんだけれど、がんばっている子どものためだから協力しよう」という、保護者の気持ちが伝わってきます。
今回は、送り迎えの時間を有意義に過ごそうと前向きに考えている保護者の意見もご紹介しました。ぜひ、参考にしてみてください。

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