中学・高校生の「無理食い」や偏食、ダイエットにご注意![Pick UP 教育データ]

事実とは異なるダイエット情報がお茶の間に流れ、効果があるとされた納豆の品切れ騒動も起きました。また、菓子メーカーのずさんな衛生管理体制が指摘された事件も記憶に新しいところです。食生活をとりまくさまざまな問題が起きているなか、今回は、子どもの食生活に関する実態の一部をお伝えします。

下の図は、小学生から高校生までの毎日の食事の様子を調査して、男女別にまとめたものです。ここに挙げた項目は、こういう食事ばかり続けていると子どもの健康や成長のために好ましくないと思われるものです。

【図1 毎日の食事の様子について<男子>】

【図2 毎日の食事の様子について<女子>】
出典:『第1回子ども生活実態基本調査報告書』(2005年)Benesse教育研究開発センター

学年があがるほど増加する「既製の弁当を食べる」「無理に食べてしまう」
男子をみると【図1 毎日の食事の様子について<男子>】、「好きなものだけを食べ、嫌いなものを残す」の割合が全学校段階を通じて3割程度と、他の項目よりも高めです(「よくある」と「ときどきある」の合計。小学生31.8%、中学生29.0%、高校生27.1%。以降同)。また、中学生、高校生になると、「スーパーやコンビニのお弁当を食べる」「おなかがすいていなくても無理に食べてしまう」割合が増えています。とくに「スーパーやコンビニのお弁当を食べる」高校生が35.3%と3人に1人以上いる点は注目されます。

女子の場合はどうでしょうか【図2 毎日の食事の様子について<女子>】。男子と同じく、「スーパーやコンビニのお弁当を食べる」「おなかがすいていなくても無理に食べてしまう」割合が、学校段階があがるにつれて増加しています。たとえば、「おなかがすいていなくても無理に食べてしまう」小学生は14.9%で、中学生は24.7%、高校生になると39.6%に増加します。また、男子とは異なり、「ダイエットのために食べる量を減らす」割合も増えています(小学生6.2%→中学生11.8%→高校生19.1%)。

このグラフから、高校生女子の5人に2人(39.6%)はおなかのすき具合と関係なく食事をとることがあり、5人に1人(19.1%)はダイエットのために食べる量を制限し、3人に1人(32.2%)は好きなものだけ食べる偏食の傾向がある、ということになります。多忙な学生生活や、食べることへの興味の高まり、ストレスなどさまざまな背景があると思われますが、食生活が乱れることで、日々の学習行動や生活全般に良くない影響を与えることが懸念されます。


第1回子ども生活実態基本調査報告書

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