夏休み、子どもを危険から守るために「子どもと約束しておくことは何?」


もうすぐ夏休み。子どもたちはうきうきしていることでしょう。でも、残念なことに、このところ子どもが被害にあう事件や事故が続発しています。子どもの被害防止能力を高めるために、時間に余裕がある夏休みを積極的に利用しましょう。まず、家族で「身の回りの危険」についてじっくり話し合ってみてください。ふだんからさまざまな注意はしていると思いますが、改めて夏休みの生活を想像して対策をたててみるのです。いつもは学校へ行っているお子さまが、留守番をする可能性もでてきます。ふだん行き慣れた公園で遊ぶ場合でも、遊ぶ時間帯が違うといつもとは違う危険性が隠れているかもしれません。少し遠出をすることもあるでしょう。話し合いのなかで、安全度を上げるためのルール作りをしていきましょう。

<ルール作りのコツ>

●不安に思うことを箇条書きにしてみると、ルールを作ったほうがよいことに気付きやすくなります。「誘拐されないか不安」だとしたら、その状況にならないようにするにはどんな約束が必要か相談しましょう。

●学校の防犯教室などで習ってきた基礎的なルールを思い出しましょう。警視庁考案の「イカのおすし」など、一般的なルールを書き出して確認します。わからない場合は、警察庁や警視庁、県警などのホームページで情報を探してみてください。

●他の人はどんなルールを作っているのか調べてみましょう。お友達に聞いたり、本を読んだり、インターネットで検索して調べてみてください。「身を守るためのルールについて」という自由研究にまとめられるとおもしろいですね。

●ルールは、できるだけ具体的でわかりやすい表現で書きましょう。「遅くならない」とか、「暗くなる前に帰る」よりも、「5時の時報や放送が流れたら必ず帰る。5時前でも、一人になってしまうときは帰ってくる」というほうが判断しやすくなります。

●ルールを作ったら、「今日だけは破ってもいいよ」というような例外をつくらないようにしましょう。例外が多くなるような場合は、何か無理があることも考えられます。ルールを守るためには、どういう工夫や努力が必要か話し合いながら、修整していくことも場合によってはあるでしょう。

●できればお友達のご家族や、学校の地域班などでも相談して、細かい部分を調整しましょう。ご家庭によって事情が違うので無理な押し付けはできませんが、帰る時間や遊び場への道など、同じように決めたほうが安全度はアップします。子どもたちが「一人で遊ばない」というルールを守るためには、大人のフォローが必要です。お互いに協力し、また、地域の方々にも協力してもらい、子どもを見守る目を増やしましょう。

一緒に作ったルールを一緒に守っていくなかで、身を守るために何をしたらいいか考える習慣づけができるといいですね。





プロフィール


横矢真理

「子どもの危険回避研究所」(http://www.kiken-kaihi.org/)を主宰・運営し、子どもに関わる事故・犯罪・災害・虐待・環境問題などの情報を提供。全国各地での講演活動、新聞・雑誌への寄稿など、幅広いフィールドで「生活安全教育」の普及活動を続けている。

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