学童保育の過ごし方を親子で考える その経験が子どもの成長につながる?!
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共働きのご家庭が増え、学童保育のニーズが年々高まっています。すでに学童保育を利用されているかた、利用するか否か迷っていらっしゃるかたに、学童保育で過ごす上でのメリット・デメリット、赤ペン先生の知見も交えて詳しくご説明していきます。
(赤ペン先生 吉田)
学童保育のメリット
そもそも学童保育は、どういったメリットがあるのでしょうか。具体的なメリットを次にまとめてみました。
(1)安心・安全
何と言っても安心・安全です。家で一人留守番をさせるよりも、大人の目で、安全な場所で責任をもって見守ってもらえることは、保護者のかたにとって一番のメリットではないでしょうか。お子さまが低学年であればなおさら、就業中の保護者のかたは安心して仕事に専念することができます。
(2)精神的に成長できる
違う学年の子と交流できるので、下級生のお世話をしたり、上級生と接することにも慣れます。また、学校とは違う集団生活の中で、「我慢」や「相手に合わせる」などの協調性や社会性が養われます。友達との喧嘩など、トラブルが生じることもありますが、そういった人間関係の摩擦や衝突を子供のときに経験することで、問題解決能力も養われ、たくましくなれます。
(3)人と関わる遊びができる
放課後の遊びといえば、ゲームなどのようなデジタル遊びをすることが多くなってしまいがちですが、トランプやオセロ、将棋など昔ながらの遊びや外遊びができるのも魅力のひとつです。
(4)長期の休みも預かってもらえる
夏休みなどの長期休暇も、朝から預かってもらえるのはとても助かります。お弁当を作らなければならないのは大変ですが、施設によっては宅配弁当などを取ってくれるところもあります。
(5)宿題をする時間がある
指導員はまるつけなどの学習指導はしませんが、事前にお願いをすれば勉強時間のときに声かけをしてもらえるので、宿題をすませることができます。
帰宅後バタバタと宿題の時間に追われることも少なく、その分家族の時間に充てることができます。
学童保育のデメリット!?勉強をしないことが心配
学童保育にはメリットだけではなく、もちろん、心配なこともありますよね。
主に、公立の学童保育では、勉強の時間はあっても指導員のサポートは必須ではなく、子供の自主性に委ねられているため、学習習慣がつきにくかったり、子供によっては宿題が進まない場合もあるようです。それが、おうちのかたにとって一番の悩みどころではないでしょうか。
でも、解決策はあるはずです。たとえば、お子さまと、「宿題だけは必ずすませてくる」などの約束をしたり、わからないことは、友達同士で教え合うなどの方法をとることもできます。「学童で宿題をすませたほうが家に帰ってから楽」ということを実感できると、案外、子供は率先してやるようになるものです。
また、宿題に限らず、たとえば「本を読む」「教科書を読む」などでもよいので、「これだけはやる」という約束を一つだけでもしておくと目的意識をもてます。
約束が守れたら達成感や自信が得られ、次への意欲にもつながっていくのではないでしょうか。
最近では保護者のニーズに合わせて、「まず、宿題をする」という環境づくりをしているところもあるようです。また、民間の学童保育には、勉強や運動の時間などオリジナルの教育プログラムを実施しているところや、英語やピアノなどの習い事のプログラムが用意されているところもあるので、各ご家庭のニーズに合わせて検討してみるのもよいと思います。
まとめ & 実践 TIPS
「赤ペン先生の問題」のおたよりでも、学童保育でのできごとや楽しかったことを書いてくる子供がいます。与えられた環境の中でがんばる姿を垣間見ることができ、子供のもつ順応性のすばらしさを感じます。私の心もほんのり温かくなります。
何事にもメリット、デメリットはあるものです。お子さまの気持ちや性格、ご家庭の状況などを加味したうえで、親も子も安心できる最善の選択ができるとよいですね。
学童保育の過ごし方
参考:https://benesse.jp/kosodate/201604/20160418-3.html
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