「ほめ方がわからない」悩みはこれで解決! コツは子どものしたことを言葉にするだけ

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「子どもを認めてあげましょう」「自己肯定感を高めましょう」。子どもを上手にほめる方法として、よく言われることですよね。でも、なんだかピンとこない……ということもあるでしょう。具体的にどうしたら、子どもにとってプラスなほめ方になるのでしょうか。今回は、そのコツをわかりやすく紹介します。

この記事のポイント

「すごい!」「えらい!」は使わなくてOK

「ほめる」というと、子どもの良いところを探すものだと思いますよね。でもこれだと、「見つからない」「悪いところばかり目がいく」というかたもいるでしょう。できていないことまで無理やり「すごい」と言うのも違う気がしますよね。普段近くにいるからこそ、良いところを探してほめるというのは大変なのかもしれません。

でも、上手なほめ方には「すごい」や「えらい」は必要ありません。だから、できているところや良いところを必死に探さなくても大丈夫。もちろん、悪いことをしている時は別ですが、普段当たり前にしていることも、この方法ならほめることができます。

子どもがしていることを「言葉」にするだけ! 上手なほめ方を紹介

それでは、具体的にどんなふうにほめたらよいのでしょうか。実際によくある光景を例に見ていきましょう。

・今していることを言葉にしてみよう

子どもがしていることを、保護者のかたがそのまま言葉にしてみましょう。たとえば、このような感じです。

子どもが座ってご飯を食べていたら→「座ってご飯食べられたね」
子どもが絵を描いていたら→「お花の絵を描いてるんだね、いろんな色があるね」
一人でトイレに向かったら→「トイレに一人で行けたね」

たったこれだけでOK。ただやっていることを言葉にするだけなら簡単ですよね。しかもこの方法なら、当たり前のこともほめることができます。

「すごい」「えらい」という言葉は「結果」をほめることになるので、何かを成功させなければなりません。でもこの方法は、今子どもがやっている「過程」をほめていることになります。だから、結果は関係なし。その先が成功でも失敗でも、「がんばった」ということをほめることができます。

しかも、子どもはこれだけで嬉しくなります。自分のしていることを見てもらえて、認めてもらえたからです。自分をたくさん認めてもらえる、これが「自分はこれでいいんだ」という「自己肯定感」を高めることにつながります。夢中になっていること、得意なことを伸ばすこともできるでしょう。

・具体的にちょっと掘り下げてみよう

先ほどの例を深堀りしてみれば、さらに◎です。同じ場面で、ちょっとだけ言葉を増やしてみましょう。

「座ってご飯食べられたね。お茶碗もピカピカ!」
「お花の絵を描いてるんだね、いろんな色があるね。あ、ちょうちょうも飛んでいるんだね」
「トイレに一人で行けたね。パンツも半分脱げちゃったね!」

このように、具体的に伝えてあげると子どももわかりやすいです。「ママはここを見てくれたんだ」と嬉しくなり、もっとやってみようとやる気も出てくるでしょう。

コツは、実況中継をイメージすること。「できている」「できていない」に関わらず、今見えたことをそのまま言葉にしてあげましょう。保護者のかたががんばってほしいと思っている場面があれば、この方法でどんどんほめてあげましょう。

・お礼を言ってみよう

先ほどまでとちょっと違うポイントとして、「感謝を伝える」というものがあります。

「ママの作ったご飯いっぱい食べてくれて嬉しいな、ありがとう」
「靴を揃えてくれてありがとう」
「〇〇ちゃんの絵、パパ大好きだな」

このように、「ありがとう」「大好き」など、保護者のかたが嬉しいと思った気持ちを伝えるのもよいでしょう。大人も、誰かの役に立ったり喜んでもらえたりした時は、嬉しくなりませんか? 「誰かのために」という優しい気持ちを育てるためにも、感謝の気持ちはたくさん伝えたいですね。

「すごい!」を使う時は一緒に喜ぼう

「すごい」「えらい」という言葉は、ちょっと上から目線にも感じますよね。とはいえ、使ったらダメというわけではありません。子どもを励ましたりする時にも使いたいですし、初めてのことができたら「すごい!」と言いたいはず。

だから、「すごい!」を使う時はぜひ一緒に喜んでください。「一人で服が着られた! すごいね!」「ピーマン食べられたの! すごい! やったー!」と、言葉や表情で保護者のかたも嬉しいという気持ちを表現しましょう。

「結果」をほめる時は、ほめるというよりも一緒に喜ぶ感じで。子どもも大人も嬉しくなり、自信にもつながってくるはずです。

まとめ & 実践 TIPS

良いところはいっぱい見つけたいけれど、余裕がないと難しいもの。そんな時は、お子さまがやっていることをちょっと観察して、声をかけてみましょう。「すごい」「えらい」と思うことを見つけようとせずに、今子どもがしていることを認めてあげるだけでOKです。

ほめることに苦労していたかたは、ぜひこの方法を試してみてください。ほめられれば、自己肯定感もアップし、自信がつきます。これからのいろんな困難も乗り越えていってくれるようになるでしょう。


出典:ベネッセ教育情報サイト「子どもの自己肯定感を育てる! 子どもを褒めるときに意識したい5つのこと」
https://benesse.jp/kosodate/201602/20160212-1.html

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