【中高生のネット利用実態調査】平日に「5時間以上」利用している中高生が1割前後、休日だと2割を超える。
ベネッセ教育総合研究所では、2014(平成26)年2月〜3月に、全国28の中学校・高校の中学1年生〜高校2年生9,468人を対象に、ICTの利用実態・意識に関する調査を実施した。ネットやスマホとの関わりがどのくらいあるのか、またオンライン上でのつながり・コミュニケーションが子どもたちの生活や文化・学習にどのような影響を与えているのか、様々な角度から探ってみた。
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ネットの利用時間について、1日あたりの「(1)合計時間」「(2) (1)のうち、メールやチャット(LINEなど)、SNS(mixi、Facebookなど)、Twitterをする時間」(=コミュニケーション利用時間)に分けてたずねた。インターネットの利用平均時間(合計の時間)は、中高生とも平日は約2時間、休日は約3時間であった。長時間利用者に着目すると、合計の時間は、「5時間以上」の利用者が中高生とも平日に1割程度、休日だと2割程度に増える。また、コミュニケーション利用に関しては、「5時間以上」利用者が中高生とも休日に1割強。 一方で、中学生は、コミュニケーション利用を「しない」人も3割弱存在している。
*すべてネット利用者に占める割合を表す。
Q.平日と休日に、インターネットやメールをどれくらいしていますか。
だいたいの時間を答えてください(使用機器は問いません)
インターネットやメールをする時間のうちメールやチャット(LINEなど)、 SNS(mixi、Facebookなど)、Twitterをする時間(1日あたり)
中3女子の約3割が休日にコミュニケーションに4時間以上費やしている。
性別に利用時間(平均)をみると、どの学年においても女子の方がやや長くなっている。特に「コミュニケーション利用時間」で男女の差が大きい。また、1日に「4時間以上」利用している割合をみると、中3女子が最も高く、休日の「インターネットやメールをする合計の時間」は43.7%、うち「コミュニケーション利用時間」だけでも28.1%が「4時間以上」費やしている。平日でも中3女子と高1女子は20.5%が「4時間以上」使用しており、その多くはコミュニケーション利用であることがわかる。
インターネットやメールをする合計の時間(1日あたり)
インターネットやメールをする時間のうちメールやチャット(LINEなど)、 SNS(mixi、Facebookなど)、Twitterをする時間(1日あたり)
出典:中高生のインターネット利用の実態は? ネット利用の実態とコミュニケーションに対する意識~中高生のICT利用実態調査2014より~