元五輪強化スタッフの管理栄養士が語る、子どもの健康によい食事
毎日の献立を考える時、子どもには野菜を多く摂らせたい、魚と肉をバランスよく食べさせたい、と意識している保護者も多いことだろう。元日本オリンピック委員会強化スタッフで、現在はJリーガーやプロ野球選手への栄養・食事指導を行う、管理栄養士の川端理香氏に、バランスのよい食事作りについてアドバイスをいただいた。
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子どもの健康な身体作りに大切なのは、小さなころから栄養バランスのとれた食事を食べる習慣を付けること。1回の食事で、以下の6品目を揃えることを目安にすると、6大栄養素を取り入れたバランスのよい食事になります。
●主食(ごはん、パン、パスタなどの炭水化物)
●主菜(肉、魚、卵、大豆などのたんぱく質)
●副菜(野菜、きのこなどのビタミン・ミネラル)
●汁物(水分)
●果物(炭水化物・ビタミン・ミネラル)
●乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズなどのたんぱく質・カルシウム)
ただ、忙しい保護者にとって6品も用意するのは、大変な時もあるでしょう。そんな場合には1日単位、1週間単位で食事を振り返り、足りなかったな、と思う品目をおやつなどで調整するとよいでしょう。冷凍食品や食べやすい加工食品も、上手に活用したいですね。高たんぱく低カロリーのシーフードミックスは、一つ冷凍庫に置いておくと便利です。
私はJリーガーやプロ野球選手へ食事のアドバイスをしていますが、日々の食事に気を付けることで、「疲れにくくなった」「自分のイメージどおりの動きができるようになった」などの声を聞きます。食事に気を付けると、健康な身体を保つことにつながるだけでなく、スタミナがアップしたり、集中力が付いたりします。どんな将来を目指すにせよ、健康な身体は不可欠ですから、日々の献立をぜひ見直してください。
出典:いまさら聞けない子どもの身体によい食事【前編】バランスのよい食事作りのヒント -ベネッセ教育情報サイト