野球がもっと楽しくなる 強豪校の監督が教えるピッチング3ステップ練習法
野球は、子どもたちに人気の高いスポーツの一つ。キャッチボールを楽しんだり、少年野球チームに属して本格的に取り組んだりする子どもを持つご家庭もあるだろう。野球の基本ともいえる「ピッチング」が上達する練習方法を、全国大会準優勝校でもある、修徳中学校軟式野球部監督の小野寺信介氏に伺った。
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ボールがうまく投げられると、野球がもっと楽しくなります。次の3ステップに従って練習してみましょう。
●Lesson 1:椅子に座ってピッチング
最初に、椅子に座ったままボールを投げてみましょう。両足を肩幅より広めに広げて、椅子に浅く座り、肩の力を抜き、腕を大きく振ってボールを投げます。投げる方向を向かないと、ボールをまっすぐ投げられません。椅子に座ると、下半身の動きが抑えられ、上半身の使い方に集中できます。
<ポイント>
・手だけでなく上半身と下半身を一緒にねじり、足と胸を投げる方向へ向けながら投げる
●Lesson 2:椅子から立ち上がってピッチング
椅子に浅く座った状態から、腰を浮かせて立ってやや爪先立ちになり、軸足(右投げなら右足)に体重をかけます。ボールを投げる方向(右投げなら左側)を見て、手を2~3回大きく回してから、軸足とは逆の足(右投げなら左足)に重心を移しながら、腕を大きく振ってボールを投げます。
<ポイント>
・立つ時の重心は爪先に、投げる時は軸足にかかっている重心を逆の足へ移動する
●Lesson 3:立ってピッチング
今までの練習の感覚を忘れずに、今度は、最初から立ってボールを投げてみましょう。軸足を相手に対して90度に向けて立ち、軸足と逆の足を上げて重心を軸足にかけます。軸足と逆の足を相手に向かってまっすぐ踏み出し、重心をそちらに移動させながら、肩の力を抜き、腕全体を大きく回して投げます。
<ポイント>
・足と胸を相手の方向へしっかり向ける
・下半身と上半身を一緒に使う
出典:打ち方・投げ方・キャッチボールのコツ 少年野球の練習法 ピッチング -ベネッセ教育情報サイト