単身赴任パパと子どもの関係どう保つ? 専門家「短時間でも毎日コミュニケーションを」
突然の転勤指令で、単身赴任することになった夫と子どもたちとの関係作りに悩む保護者に、教育評論家の親野智可等氏がアドバイスをする。
【質問】
仕事の都合と家庭の事情で、夫が単身赴任することになりました。初めてのことなのでいろいろ不安で、特に子どもへの影響が気になります。これから、父親と子どもたちの人間関係をうまく保っていくには、どうすればいいでしょうか?(小学1年生と年中女子の保護者)
【親野智可等氏からのアドバイス】
初めての単身赴任、親子ともども不安な気持ちになりますね。このような場合、大切なのは常に父親と心のつながりを保ち、子どもがその愛情を実感できるようにしてあげることです。ですから、たとえ短時間でもいいので毎日コミュニケーションを取るといいですね。
そのために、ITを活用するといいでしょう。無料でテレビ電話やチャットが簡単にできる、ITのサービスも多数あります。声だけの電話より、やはり父親の顔が見られたほうがいいでしょう。その日のできごと、うれしかったこと、イヤだったことなど、なんでも、相手の顔を見ながらおしゃべりできるのでコミュニケーションを取りやすいです。お互いの愛情も伝わります。
また、父親がいない時にも、会話の中に父親を登場させるのもいい方法です。たとえば、夕ごはんを食べながら、「パパも夕ごはん食べたかな?」とか「パパは今日何を食べるのかな?」と話題にします。子どもが帰宅して、「今日、なわとびでいちばんになった」と言ったら、一緒に喜んであげて、次に「パパにも教えてあげたら喜ぶよ」と言ってあげましょう。ちょっと困ったことがあったら「パパならどうするかな?」「パパなら何て言うかな?」と言ってみましょう。ただし、「そんなことしているとパパに言うよ」とか「言うこと聞かないとパパに叱ってもらうよ」などの登場の仕方では悲しいですね。
出典:単身赴任のパパと子どもの関係[教えて!親野先生] -ベネッセ教育情報サイト