家族3人で移住したロンドン 1年の海外生活がもたらしたものとは?

家族3人で移住したロンドン 1年の海外生活がもたらしたものとは?家族の転勤により、一家3人でロンドンに移住した沓澤 糸氏。日々奮闘しながら過ごしてきたある日、突然、夫に帰任命令が下った。約1年で海外生活の幕を閉じることになった沓澤氏だが、振り返れば、家庭の大切さを改めて感じられる時間となったようだ。

 

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夫の転勤で始まった家族3人でのロンドン生活。その生活も、ちょうど1年間で終わることが2013年末に決まり、年明けからは帰国に向けた準備がスタートしました。

 

引っ越し業者の見積もり、賃貸の部屋や電気・ガス・水道・電話などのさまざまな契約の解約、銀行関連の手続きなど、夫が多忙を極めていたので、ほとんどの手続きは私が行う必要がありました。手続きの方法を調べたり、担当者に連絡・交渉したりするときは、当然すべて英語。思えば私にとってはロンドン生活の中で、一番たくさん英語を使った期間でした。

 

しかし、「習うより慣れろ」の言葉のとおり、たとえ間違いだらけでも何かの目的を果たすために使う場がたくさんあると、英語は上達すると実感。最初から「できない」と思って尻込みせず、まずはやってみることだと経験から学びました。

 

こうして引っ越し準備を進めつつ、3月の始めには娘の転入試験のため日本に一時帰国、さらにロンドンに戻って3日ほどで引っ越し本番。時差ボケになる暇もない目まぐるしい日程でしたが、引っ越しが終わって空っぽになった部屋を見たときには、家族の中にしんみりとした空気が流れました。たった1年だけの生活の場でしたが、そこは紛れもなく「我が家」。日本を遠く離れた場所で過ごしたことで、家庭という場が今まで以上に大切に感じられた時間でもありました。夫の海外転勤が決まった時点では夫の単身赴任という選択もありましたが、家族全員で過ごしたこの貴重な時間を考えると、よい選択だったと思っています。

 

出典:海外から日本へ~引っ越し、そして帰国 -ベネッセ教育情報サイト

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