「うちの子は勉強嫌い」というのは決めつけ!? 専門家が語る子どものやる気を引き出すひけつ

「うちの子は勉強嫌い」というのは決めつけ!? 専門家が語る子どものやる気を引き出すひけつ新年度が始まり、新中学3年生や新高校3年生はいよいよ受験モードに突入する。しかし、肝心の子どもに“やる気”がないと悩む保護者も多いのではないだろうか。そこで、国際コーチ連盟プロフェッショナル認定コーチの石川尚子氏が、子どものやる気を引き出す秘訣(ひけつ)をアドバイスする。

 

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進路に限らず、お子さんが、本当はどうしたいと思っているのか、どんなことを考えているのかじっくり聞いたことがありますか? 「この子はこうだから」「こうしたほうが本人にとってよいはずだから」と、保護者が思っていることは、本当にそうなのでしょうか?中高校生のお子さんを持つ保護者の皆さんとお話をしていると、こんな言葉を耳にすることがあります。
「うちの子は、まだまだ何も考えていないみたいで……」
「本当に勉強嫌いな子なので……」

 

時々、「それは事実ですか?」と、突っ込みたくなることがあります。実際に、お子さん本人の気持ちを聞いてみて、おっしゃっていることなのでしょうか? 本当は、本人なりに何か考えていることがあって、それは、もしかしたら、こちらが思っていることとはまったく違う、という場合もあるかもしれません。こちらの価値観を押しつけても、やる気は起きません。「きっとこうだから」という思い込みを脇に置いて、「そう思っているんだね」と受け止めながら聞いてみることはとても大切な過程のように思います。自分の中にある想いや気がかりを受けとってもらえたと実感できれば、お子さんも晴れやかに前に進めるのではないかと思うのです。

 

出典:子どもの「本当の気持ち」を聴いていますか? -ベネッセ教育情報サイト

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