携帯いじりで勉強は二の次……保護者の悩みに専門家「できないことを指摘するより、できていることを認めて」

携帯いじりで勉強は二の次……保護者の悩みに専門家「できないことを指摘するより、できていることを認めて」暇さえあれば携帯ばかりいじっていて、なかなか勉強を始めようとしない……。そんな子どもの生活態度に悩む保護者は多いのではないだろうか。国際コーチ連盟プロフェッショナル認定コーチの石川尚子氏に、子どものやる気を引き出す秘訣を伺った。

 

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【質問】
中1の女子ですが、すきま時間があると携帯のゲームをしたり、LINEをやったりして、勉強は夜9時になってやっと始めます。それでついつい「すきま時間があると携帯だね」と皮肉のように言ってしまうのですが、こんなことも資源に見方を変えることはできるのでしょうか?

 

【石川氏からのアドバイス】
まずは、「夜9時になってからでも勉強を始める」ということが、私は、とてもすばらしいことだと思います。携帯をさわっていたのに、たとえ嫌々だったとしても、「やっぱり勉強しなきゃ」と本人が思っているからこそ、勉強を始めるのだと思います。そこは、何時であれ、「勉強を始めた」という事実を認めてあげたいです。「勉強もしてるね! けじめをつけられてるね! やると思ってたよ」私はこんな言い方で認める言葉を伝えようかと思います。勉強を終えたあとで、認める言葉を伝えながら質問をしてみたいです。

 

できていないことだけを指摘されても、やる気は起きませんが、少しでもできていることをできている時に認めてあげると、「自分もやったらできるんだ!」という肯定感につながるように思います。

 

資源として見るならば、「興味が持てることには時間を忘れて取り組める」「すきま時間を効果的に活用できる」「携帯操作が得意」などの見方ができるかと思います。しかし、携帯に関しては、最近、中毒症状が見られるお子さんもいるようですから、節度を考えさせることは必要だと思います。

 

出典:子どもの「このへん」をもっと認めてみませんか? -ベネッセ教育情報サイト

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