茂木健一郎氏が伝授 課題とスキルの一致で「フロー」の状態をつくる方法

脳科学者の茂木健一郎氏は、読書と脳科学は密接な関係にあるという。そこで、読書嫌いな子どものために保護者ができることを教えていただいた。「うちの子は文章力がなくて……」という話をよく聞くが、さてその原因とは?

 

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文章を書くのが苦手な子どもを見ると、「書くことがない」「思いつかない」と滞っている。僕は、4,000字の原稿なら1時間くらいで書くんですよ。そんなとき、脳のパフォーマンスが最高に上がっている「フロー」という状態になります。フローというのは、作業が流れるように進み、「時間の経過を忘れている」「我を忘れている」「やっていること自体がうれしい」のが特徴。

 

ただ、課題と自分のスキル(能力)が一致しないと、フローにはなりません。どんな分野でも1万時間練習するとプロになれるそうです。1万時間を目安に本を読んでいただきたい。それが結局、知性の幅、スペクトラム(連続体)になっていくのです。

 

読書嫌いの子どもに読書の喜びに目覚めてもらうには、読書が楽しいことだとわからせないといけません。子どもが何かに興味を持ったときがチャンス。文字の少ない図鑑でもいいんです。おすすめの本を3冊選ぶとすれば、『だれも知らない小さな国』『大きい1年生と小さな2年生』『赤毛のアン』がいいですね。

 

また、保護者がふだんから読んでいる姿を見せる、あるいは家に本棚があることが大事。幼少期に読み聞かせするときも、登場人物の気持ちに寄り添って保護者のかたが語りかけをするといいと言われています。子どもの中で、他人の気持ちを推測する回路の働きが強くなるので、おすすめですよ。

 

出典:茂木健一郎先生(脳科学者)が語る、「読書が脳に与えるいい影響」とは -ベネッセ教育情報サイト

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