「やっておけばよかった!」推薦入試の面接 後悔ランキング&対策
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大学の推薦入試の選抜内容で、最も重視されるのが面接です(※2021年度ベネッセコーポレーション学校推薦型・総合型選抜に関する大学アンケート調査結果より)。
とはいえ。
「推薦入試の面接って、どうやって対策すればいい……?」
「実際は、どんな感じ?」
なんて、イメージがつきにくいことも。
そこで今回は、推薦入試で合格した大学生の先輩たちにアンケート。
面接前に「やっておけばよかった!」と思った後悔ランキングと、対策をご紹介します。
面接は、コミュニケーションの一つ。
保護者のかたが力になれる対策もあるので、ぜひ受験生のお子さま・保護者のかたでご一緒にご確認くださいね。
※ランキング・先輩の声は2023年4月に「進研ゼミ高校講座」が大学生を対象に実施した「合格体験レポート(300名対象)」より抜粋・作成しています。
※この記事では、大学入試の学校推薦型選抜・総合型選抜を「推薦入試」として記載・紹介しています。
1位 「面接練習をもっとしておけばよかった」
志望理由書は夏休み前から書き始めましたが、面接練習を始めたのは、約3週間前で、5回ほどしか練習できませんでした。
練習の回数が少なかったため、本番5日前でも、志望理由を答える時点からつっかえてしまうような状況でした。あの時の焦り、不安は忘れられません。
練習回数を重ねるほど、すらすら答えることができるようになるだけでなく、先生のアドバイスをもらって内容もよりよくできます。複数回練習するべきです!
(埼玉大 教育学部 A.S先輩)
入試直前はほかの教科の勉強と同時に面接の練習をしなければならないので、思ったより時間がなかったです。
準備がギリギリになってしまったので、直前はあまり余裕がなく……。
前々から準備をしていくことが大切だと思いました。
(大阪大 薬学部 M.K先輩)
いざ「面接の練習をしよう」と思っても、受験生となると意外なほど時間がありません。とくに面接本番直前の10~11月は、共通テストの直前対策にかかりきりなことがほとんど。
いそがしい中で、面接官に熱意をしっかり伝えるためには、
- 高校時代の経験から何を学び、それを大学でどう深めていきたいのか?
- 更にはその後の社会でどう関わっていきたいのか?
といった自分というものを軸としながら、高校・大学・社会を意識して「マイ・ストーリー」として構成することがおススメです。
さらに、先生や保護者のかたにお願いをして、面接の相手になってもらいましょう。
練習を始めた時は、完璧にしゃべろうとしなくてOK。
- 自分の意見を明確に伝えられたか?
- 想定される質問に対して、自分がしゃべりづらい点はどこか? 改善点は?
を意識して、少しずつ改善をしていくのがポイントです。
面接は回数をこなすことで、上達していくもの。
信じて地道に回数を重ねていきましょう。
当日の服装・環境も事前に調べて対策しておけると、ベストです。
オンライン面接やスーツが必要な面接の場合、保護者のかたが力になってあげると、お子さまが安心して面接対策に専念できますよ。
大学までの道が長くて、靴擦れしそうになりました。
スーツは疲れます。何回か着て面接の練習をしておくとよいです。
そもそもスーツを持っていない人は、早めに買いにいかないと受験前にバタバタすることになりますので、注意が必要です。
(横浜国立大 経済学部 W.T先輩)
オンライン面接だったため、画面の面接官ではなくカメラに目を向けないと面接官と目が合いません。
練習不足で、あまりカメラの方を見て話せませんでした。
(デジタルハリウッド大 デジタルコミュニケーション学部 K.Y先輩)
2位「質問への返答をもっと考えておけばよかった」
私は担任の先生1人としか面接練習をしていなかったので、違う人と話しておけばよかったです。
新しい視点でアドバイスをもらえたり、聞かれたことのない質問にも出合えたかもしれないと思いました。
(愛媛大 工学部 K.S先輩)
面接では、面接官からの質問に対してしっかり返答するのが大事。
とはいえ、面接官が複数人の場合、自分一人に対していろいろな角度から質問がきて、とまどうことも。
余裕があれば、保護者のかた、先生、友達など、複数の人を面接官として練習しておくと、安心ですよ。
自分が友達の面接官役をやってみるのも、気づきや学びがありますよ。
3位「自分の話をまとめる練習をしておけばよかった」
面接では、一次選抜に出題された小論文の内容の掘り下げがメインでした。
自分が話すことに説得力を持たせるためにも、もう少しその分野について調べておけばよかったです。
(九州大 教育学部 S.A先輩)
志望理由書で書いた内容から詳しく聞かれたので、もっと考えて書くべきだったと後悔しました。
学科に関わる問題など、もっと詳しく調べておけば困ることなく答えることができたと思います。
(神奈川大 国際日本学部 R.U先輩)
面接では、過去に書いた小論文・志望理由書について面接官に説明する場面も。
面接前に調べて、自分の話としてまとめる練習をしておくことで、面接官にしっかり熱意を伝えられます。
興味のある分野を調べるのは、受験生にとってもプラスに働きます。気分転換になるし、何より「この大学で勉強したい! 合格したい」という思いが強くなり、受験勉強のモチベーションも上がりますよ。
その他「リラックスできる方法を見つけておけばよかった」
入試当日は何が起こるかわからないので、会場には早く到着するのがおすすめです。
筆記試験と違って、面接の対策は直前にやれることが限られてしまいます。
リラックスできる方法を見つけておくと、焦らずにすむと思います! かなり大事!
(名古屋大 医学部 M.H先輩)
どんなにしっかりと対策をしていても、予想外のことは起きます。
ある程度の度胸を持っていったほうが、いいかもしれません。
(東京福祉大 心理学部 Y.W先輩)
大学入試当日は、ガチガチに緊張して当然。
さらに、何が起きるのかわからないもの。
だからこそ、リラックスできる方法を覚えておくのは、大事です。
難しいことは必要ありません。当日は集合時間より20~30分ほど前に着くよう、早めに家を出て、余裕を持って会場に向かうだけでも十分です。
「ちょっとした交通トラブルや混雑、迷子になってもなんとかなる」と安心できれば、受験生のお子さまは実力を存分に出しきれますよ。
さらに、当日の持ち物として許される範囲で(テストでいい点を取った時のシャープペンなど)、「これがあれば大丈夫!」と自信が持てるものを身に着けていくのもアリですね。
まとめ & 実践 TIPS
面接……というと難しく感じますが、つきつめると人と人とのコミュニケーションの一つ。
受験生のお子さまの熱意を、大学に伝えることができる場です。
面接練習、質問への返答、自分の話のまとめ方など、事前にしっかりと準備をすることで、当日に向けての自信がついていきますよ。
受験生のお子さまの「この大学に行きたい」の思いが届き、ベストを尽くせるよう、応援しております。
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