高校入試にどう向き合う?「都立高校入試徹底解説」セミナーレポート

2020年度から日本の教育がどうなるのか、入試や進路選択、毎日の学習への不安を少しでも解消いただけるようベネッセでは、お住まいの地域、お子さまにあわせた情報をお届けしています。

2019年12月21日、ベネッセが主催する「東京都都立高校入試徹底解説」セミナーが行われ、高校入試を控えた中学生と保護者のかたが東京・千代田区の大妻女子大学に足を運ばれました。都立高校の入試制度は、令和3年度からスピーキングテストの活用が予定されるなどの変更点もあり、熱心に耳を傾けてくださっていました。今回は、そのセミナーの内容を一部抜粋し、レポートします。

一般入試の内申点、実は実技4教科が大切に

セミナーではベネッセコーポレーションの進路に関する3名の専門家が登壇し、入試制度の解説から、今からやるべき対策についてお伝えしました。

はじめに、大学入試進路情報責任者の相武貴志からこれからの教育がどう変わり、高校卒業後の進路にも関わる大学入試がどう変わるのか、入試に向けたポイントや全体像について、
続いて高校入試情報責任者の浅野剛から都立・私立高校入試の仕組みと対策、今後の動きなどについて解説がありました。

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都立高校の推薦選抜は平成31年度の選抜では約62%の受験者が不合格となったことからもわかるように、受験倍率は2.61倍という狭き門です。選抜に際して大きな肝になるのが、調査書(内申点)。調査書は中3の成績に基づいて作られます。

一方、都立高校の一般入試は推薦に比べるとそこまで倍率は高くありません。推薦選抜との大きな違いは学力検査があるということ。学力検査は、5教科500点満点で実施され700点に換算されるほかに、調査書点を300点に換算。学力検査と合わせてトータル1000点満点として、学力テストと調査書点7:3の割合で選抜が行われます。

調査書の評定は英・数・国・理・社の5教科は1倍、体育・音楽・技術家庭・美術の実技4教科は2倍で内申点に換算されるため、『入試には関係ない』というのは大間違い。むしろ一般入試の内申点では2倍になることを忘れずにいてほしいと思います。(浅野)
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令和3年度から「スピーキングテスト」の実施(予定)と「主体的に学習に取組む態度」への評価へ変更に

続いて、これから変わることとして、学習評価とスピーキングテストの2点が挙げられることが浅野から解説されます。

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現在の中1生が受験生となる令和3年度から、『知識・理解』『技能』『思考・判断・表現』『関心・意欲・態度』の4観点で行われていた学習評価が『知識・技能』『思考・判断・表現』『主体的に学習に取り組む態度』という3観点に整理されることにより、『主体的に学習に取り組む態度』の存在感が増すことになります。

『主体的に学習に取組む態度』というのは、ノートやレポートなどの提出物、授業中の発言などを元に行われる評価なので、今まで以上に定期テストのみに留まらない授業中の取り組みが評価に影響することになるのと考えられます。

また、英語の選抜試験ではスピーキングテストが実施される予定です。とはいえ、話す力だけに注力するのではなく、『聞く・話す・読む・書く』の4技能をバランス良く学んでいくことが大切です。(浅野)
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定期テストを目標に学習した内容を着実に身につけることが重要

その後は、入試科目ごとの出題傾向や、高校受験に向けた中学校3年間の学習計画へとセミナーは続きます。

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中1・中2は、定期テストを目標として学習した単元の内容を確実に定着させることが重要です。基礎学力と学習習慣を身に着けるためには、定期テストは重要なのです。

具体的な学習計画としては、1週間単位で『やること』を洗い出し、リストを作ること。苦手な教科ほど時間をかけるような計画にすること。集中力維持のために、1日の時間割は【漢字15分→数学の問題集1時間→社会の暗記30分……】など、できるだけ不規則に計画を立てるようにするのがおすすめです。

高校入試は特殊な内容を問われるわけではなく、中学3年間の学習の積み上げにほかなりません。勉強したことは決して無駄にならないということを思い出しながら学習に取り組んでくださいね。(浅野)
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最後に、セミナーの責任者である山河より中学生と保護者のかたへメッセージをお届けしました。

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志望校選びには、紙やWebでの情報収集はとても大切です。加えて、受験生にはぜひご自身で志望校に出向いてほしいと思います。通学の電車がどんなものなのか体感してみるのもいいですし、通学路ですれ違う志望校の高校生がどんな様子なのか自分の目で見てみるのもいいでしょう。そうして肌で感じたことが、受験への決意を固めることに繋がることでしょう。
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保護者のかたからは「初めてセミナーに参加しました。早いうちから入試(将来)への準備ができるので、今後もできるだけ参加したいと思います」「私自身は都立高でしたが、昔と今は大違いといっても何がどう違うか、これからどうしていけばよいか、などわからないことが多かったので大変ためになりました」などという感想が寄せられました。

ベネッセコーポレーションでは、今後も引き続き教育や学び、進路に関するセミナーを全国で実施していきます。ぜひ、ご参加ください。

教育セミナー詳細 https://benesse.jp/kyouiku/kyouikukaikaku/

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