変わる教育・入試に向け、必要な対策とは?

いよいよ、来年度から新学習指導要領のもと新しい教育課程が始まります。大学入試についても、今の高校2年生が受験することになる2020年度の入試から変更が予定され、志望大の合格を手にするために、知っておきたい情報がたくさんあります。

そこでベネッセコーポレーションでは、新入試を控えた高校1・2年生を対象に、教育・入試の最新情報を正しくわかりやすくお伝えする『新課程・新入試セミナー』を展開中。
10月27日(日)に第1回目が開催されましたので、その内容を抜粋してご紹介します。

予測できない社会を生き抜くために

「なぜ今、入試が変わるの?」と思われるかもしれませんが、もちろん理由があります。
AIなどの技術の進歩により、世の中は急速に変化しています。またグローバル化も進み、5年後、10年後のことは、予測できない時代となりました。これからの社会は、今まで存在しなかったような課題にあふれているはず。そしてそれらの課題を、異なる背景、能力、知識をもった人たちとも共働しながら、解決していかなければならないのです。

つまり、求められる力が変わってきたというわけです。前例のない課題に立ち向かっていくには、これまで重視してきた「知識・技能」に加えて、「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・共働性」といった力も必要。そのため、それらを“学力の3要素”と定義して小・中・高校の教育で重視していきます。

どの選抜方法でも主体性と学力が評価されるようになる

“学力の3要素”を評価するために、大学入試の選抜方法も変わります。従来の「一般入試」「AO入試」「推薦入試」という枠組みは変わりませんが、名称は順に「一般選抜」「総合型選抜」「学校推薦型選抜」となります。その中身も、学力重視だった「一般選抜」で調査書や志望理由書などが積極的に活用されるようになったり、「総合型選抜」や「学校推薦型選抜」でも小論文や共通テストといった学力的要素が問われたりと、どの選抜方法においても、学力と意欲などとの両面が求められるようになります。

高校生活の活動が評価対象になることも

“学力の3要素”のうち主体性を評価するために、2020年度に実施される大学入試より、高校の成績や活動についてまとめた「調査書」と、志願者がまとめた「志望理由書」などの提出も必須となります。これらをどう活用するかは大学によって異なりますが、例えば筑波大学や茨城大学などのように、点数化して利用するところもあります。

この主体性を育み、高校の先生が調査書の資料としても活用できるツールとして注目されているのが、「ポートフォリオ」です。これは学習や活動について記録した“高校生活の履歴”のようなもので、記録用の専用サイトなども登場しています。記録することで自分の行動や結果を客観的に振り返ることができ、次にやるべきことややりたいことも見えてくるもの。一部の大学では入試での活用有無や活用方法も公表していますので、ぜひ高校の活動を振り返りながら、記録してみてください。

新形式のマーク式になる「大学入学共通テスト」

大学入試改革により、現行の「大学入試センター試験」に代わり、2020年度から「大学入学共通テスト」がスタートします。出題教科・科目に変更はありませんが、国語と数学でマーク式問題に加えて記述式問題が導入されます。また出題内容も、いくつかの資料を読み込んで答えをまとめるなど、より思考力・判断力・表現力が問われることに。英語についても、リーディングとリスニングが同配点になったり、発音やアクセントなどの知識を問うような問題から読解力重視になったりするなど、“知識の丸暗記”では太刀打ちできない、いかに知識を使いこなせるかを問う問題がメインになります。

教科書を中心に本質まで理解していこう

「大学入学共通テスト」に代わっても、高校の教科書をベースとした出題であることには変わりありません。ですから対策も、教科書・授業を中心に、基礎を理解することは重要です。ただし、新入試では今以上に知識の質や考え方が問われるようになりますので、例えば英単語なら、丸暗記をするよりも自分なりに英文を作って覚えるなど、読むために使える武器として身につける。数学であれば、難しい問題を解くよりも「何でそうなるのか?」を意識しながら解き進めるなど、まずは問題の本質まで理解し、複数の資料を速く正確に読み込む力をつけるような勉強にシフトしていくことが大切です。

一方、志望大が明確になるほど、モチベーションが高まり、学習の方向性も絞りやすくなります。既に多くの大学が入試情報を公表していますので、「自分は大学や社会でどんなことをしたいのか」などをイメージしながら、志望大を固めていくといいでしょう。

いかがでしたか? 第2回目のセミナーは11月17日(日)に開催予定です。また、11月以降も中学生や小学生の保護者のかた向けの講演会も準備し、開催をしていく予定です。セミナー当日はさらに詳しい解説はもちろん、個別の相談も受け付けておりますので、ぜひご参加ください。

教育セミナー詳細 https://benesse.jp/kyouiku/kyouikukaikaku/

セミナーに参加いただいたかたの声

高校でも大学入試についての説明を受けたのですが、どんな対策をすればいいのかわからなくて困っていたので、具体的に教えてもらえて安心しました。今日からの勉強に生かせそうです。(高校2年生)

ニュースを見ているだけでは大まかなことしかわからず、参加しました。入試の基本的なことはもちろんですが、よく耳にする「実践力」というものが何なのか、理解できてよかったです。(高校2年生の保護者のかた)

取材・文/竹倉 玲子(ライター)

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