高校受験のプロが語る「できる子」の共通点とは?

高校受験のプロが語る「できる子」の共通点とは?高校受験本番まであと数ヶ月。これからは、ほんの少しの差が大きな意味を持つ大事な時期へと突入する。安田教育研究所の安田理氏が、秋以降の高校受験生活で心がけるべきポイントを解説する。

 

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大学入試センターのシンポジウム「入試研究から見た高大接続」での基調講演の1つに、「高校1年次の勉強時間」というものがありました。中堅校と進学校の生徒の勉強時間を調べた結果と、その報告です。その中には高校受験生にも当てはまる、受験生活における大事なポイントがありました。

 

(1) 「指定校推薦」希望の生徒は、テスト期間中の勉強時間が多くなる
「推薦入試」で高校へ行こうと思っている生徒は、内申点を上げようとしています。そのため、大学受験における「指定校推薦」希望の生徒のように、テスト期間の勉強が中心になりがちです。しかし、これでは「学習の『基礎体力』が付かない」のです。中学校の学習範囲をひと通り復習する、苦手な教科・単元を克服する……といった原点に帰った本来の受験勉強をきちんとするように持っていってください。

 

(2) 進学校の生徒は、細切れ時間を活用することがうまい。また、進学校の生徒ほど、部活・趣味と勉強の切り替えが上手
部活を引退した生徒が陥りやすいケースは、せっかく自由になる時間が増えながら、なんとなくダラダラ過ごしてしまい、有効に使えずに終わってしまうことです。学校から帰ってから夕食までの時間、あるいは塾に出かけるまでの時間、夕食後からお風呂に入るまでの時間、朝出かけるまでのちょっとした時間……そうした半端に空いた時間にできることを、お子さまと一緒に考えてみてください。

 

当たり前といってしまえば当たり前のことばかりですが、この当たり前のことが重要なのです。「できる子」と「できない子」の差というのは、案外ちょっとしたところから生まれるのだということを知っていただきたいと思います。

 

出典:「できる子」のちょっとした違い[高校受験] -ベネッセ教育情報サイト

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