倒した「ハードル」は忘れて、前を向いて走る! 不合格の際の保護者の心得
子どもが合格できなかったとき、保護者はどのような態度で臨めばよいか。動揺せず、冷静に対処するために必要な行動とは何か。安田教育研究所の安田理氏に、もしもの際の保護者の心得を聞いた。
***
考えてもいなかった良からぬ結果は、保護者もショックが大きいでしょう。でも、本人の前では決して落胆、動揺を言葉・表情に出さないこと。子どもの気持ちを沈ませないためには慰めの言葉もいりません。保護者自身も次の試験に向けて前を向くことだけを考えましょう。倒した「ハードル」のことは忘れて、前を向いて走る! これがこの時期の鉄則です。
平常心でひたすら計画どおり着実に、受験スケジュールをこなしていきましょう。最初から無理な挑戦だったのなら、これからの受験スケジュールに確実な学校が入っているはず。その準備をしっかり進めていくことが大切です。受験校がお子さまの実力からして適正ならば、次は受かるはずです。
もし確実と言われていたのにダメだったのなら、実力を発揮できなかったことが原因です。自信を取り戻させることや、落ち着いて取り組めるよう精神的フォローをすることのほうが大切です。
右往左往して受験校を変更することは無謀です。これまで「過去問」を解くなどして対策を立ててきた学校はそのまま受けましょう。どうしても不安なら、二次募集・追加募集する学校の中からやさしめの学校を選び、出願しておく手があります。
どこにも受からないのでは、という不安から、たくさんの学校を受けたくなる気持ちもわかります。でも、受験は「数撃てば当たる」ものではありません。絞って、その分対策をしっかり立ててこそ合格をつかめるのです。
保護者が落ち着かないと、本人も浮き足立ちます。具体的に打てる手を冷静に打っていきましょう。