暑い時期のお弁当作り、傷みにくいお弁当 3つのポイント
気温が上がってくるとお子さまに持たせるお弁当が傷まないか、心配になりますよね。お弁当を作る上で、気を付けたい基本的な3つのポイントは、
・丁寧に手洗いをしてから調理をし、なるべく直接食材には触らないようにする。
・しっかりと加熱をする。75度以上で1分以上加熱すると多くの細菌が死滅します。
・冷めてから詰め、蓋をする。熱い蒸気の水分などで傷みやすくなってしまう。
今回は食材が傷みにくい工夫を織り交ぜた、お弁当メニューをご紹介します。
◆梅と白ごまのご飯
材料
ごはん……適量
梅(カリカリ)……20g
白ごま……小さじ2
作り方
1.ごはんに刻んだ梅と白ごまを加え混ぜ合わせる。
ポイント
お弁当を傷みにくくするには、細菌の増殖を抑えられる梅干し、ご飯を炊くときに酢を小さじ1~2ほど入れて炊くなど、酸が強い食材の使用がおすすめです。
また、炊き込みご飯などのような食材から水分が出るものは、菌が繁殖しやすい夏場は控え、塩こんぶやふりかけなど、常温でも保管できるようなものをつかうとよいでしょう。
◆鶏のくわ焼き
材料 ※作りやすい分量にしています。
鶏もも肉……200g
塩・こしょう……少々
薄力粉……大さじ1
油……適量
A
・しょうゆ……大さじ1
・酒……大さじ1
・みりん……大さじ2
作り方
1.鶏肉は食べやすい大きさに切って、焼く直前に薄力粉をまぶしておく。
2.フライパンに油を熱し、鶏もも肉を入れ、全体的に焼き色が付いたら、Aを流しいれる。
3.汁気がなくなるまで炒りつける。
ポイント
おかずなどは味付けの濃い物にすると、食塩や砂糖などが水分とつながって、細菌が増えるために必要な水分が減り、食材が傷みにくいと言われています。いつもより少し濃い目の味付けにし、中までしっかり火を通して調理してください。
◆ひじきの煮物
材料
芽ひじき……20g
にんじん……30g
油揚げ……1/2枚
油……適量
A
・出汁……3/4カップ
・砂糖……大さじ1
・しょうゆ……大さじ1
・酒……大さじ1
・塩……少々
作り方
1.ひじきはさっと洗い、たっぷりの水に入れて戻し、水気を切る。
2.にんじんは3cm長さのせん切り、油揚げは熱湯をかけ油抜きをしてから、3cmの細切り。
3.鍋に油を熱し、強火でひじきを炒め、にんじん・油揚げを加えさらに炒める。
4.全体に油が回ったらAを加え、蓋をして弱火で15分程汁気がなくなるまで煮る。
ポイント
ひじきの煮物は冷凍できるメニューです。事前に作ってカップに分けて冷凍し、凍ったままお弁当に入れてあげると、保冷剤代わりになり、自然解凍でおいしくいただけます。きんぴらごぼうや、ほうれん草のおひたしなど、冷凍できるメニューのレパートリーを増やしておくと便利です。
◆かぶときゅうりのゆかり和え
材料
かぶ……1/2個
きゅうり……1/3本
ゆかり……小さじ1
作り方
1.かぶは皮を厚めに剥き、5mm厚さのいちょう切り、きゅうりは種を除き、小さめの乱切りにする。
2.耐熱容器に入れ、電子レンジで600W1分加熱し、ゆかりと合わせる。
ポイント
電子レンジで食材を加熱する際は、加熱ムラがある場合があるので、一度かき混ぜて、全体がきちんと加熱できるように注意してみてください。夏場は水分の多い生のお野菜は傷みやすいので控え、加熱してから入れるようにするとよいです。
◆たまご焼き
材料
卵……2個
牛乳……大さじ1
塩・こしょう……少々
作り方
1.卵をほぐして、牛乳と塩・こしょうを入れ混ぜ合わせる。
2.焼き器またはフライパンに油を熱し、卵液を流しいれ、半熟になったら向こう側から手前に巻き、さらに卵液を流しいれて巻き重ねていく。
ポイント
たまご焼きはしっかり火を通すことがポイントです。
さらに安心!夏場のお弁当にもうひと工夫
・詰める前にお酢でさっとお弁当箱をふく。
・市販の抗菌シートや保冷剤や保冷バックなどを活用する。
ちょっとした手間をかけたり、グッズを導入することで、安心感も違います。
衛生管理に気を付けて、いつもと違う味がしたら食べないように、お子さまにお伝えするなどして、夏を乗り切りましょう。