AI利用調査から明らかに!生成AIが不安な人は知っておきたい3つの真相
※【重要】生成AIの利用に関する年齢制限と注意点について※
本記事で扱う内容は、教育現場や家庭での保護者同伴のもと、生成AIを使っているお子様がいるご家庭に、その利用実態について伺った調査の結果に基づいております。小学生の利用実態を紹介していますが、各生成AIサービスには利用規約による年齢制限がありますので、お子様が利用する際は、必ず保護者の管理下で、各サービスの規約を遵守してください。
生成AIが普及している昨今。お子さまにとっての生成AIについて、「なんとなく不安」「よくわからないからこそ心配」と感じている保護者のかたも少なくないかもしれません。
どんなものかがわかりづらいからこそ、漠然とした不安が膨らみやすいもの。ネガティブな面ばかりが気になることもあるでしょう。
生成AIの利用には、プラスの面もあれば、気を付けたい点もあります。まずは、両面をふまえて生成AIとはどういうものかをつかんでみませんか?
小学生とその保護者を対象に実施した調査結果をもとに、子どもにとっての生成AIについて知っておきたい事実を、データから紹介します(※1)。
この記事のポイント
【真相①】生成AI利用による子どもへの影響は「プラス」も「マイナス」も両面ある
生成AIを使うことによるお子さまへの影響が気になるかたも多いかもしれません。そこで、保護者とともに生成AIを使っている子どもたちの変化について、保護者にたずねてみました。
<データ1:生成AIの利用による子どもの変化>
ポジティブな変化を感じている保護者は65.2%、ネガティブな変化を感じている保護者は49.3%。全体としては、ポジティブな変化を感じている保護者が15ポイントほど多い結果です。
ただし、各スキルごとに見るとそれぞれ状況は異なるようです。
たとえば「情報収集力」については、「高まったと感じる」保護者が80.6%と高い一方で、「下がったと感じる」保護者も35.5%という結果に。ポジティブにとらえる保護者のほうが圧倒的に多いとはいえ、約3分の1の保護者はネガティブな変化を感じているようです。
一方、「思考力」については、「自分で考える機会が減った」とネガティブな変化を感じる保護者が49.3%いるのに対し、「考える力が育っていると感じる」とポジティブな変化を感じる声は34.8%でした。情報収集力に比べると両者の違いは小さいものの、ネガティブな変化を感じる声のほうがやや多いようです。
これらの差は、生成AIそのものの良し悪しというよりは、どのように使われているかが影響していると考えられそうです。
【真相②】小学生は生成AIを「楽しい」「安心する」と感じる一方、戸惑いも
小学生自身は、生成AIをどのように受け止めているのでしょうか。
子ども側の意識に目を向けてみると、生成AIを楽しいととらえる一方で、戸惑いも覚えている様子が見えてきました。
<データ2:生成AIの利用実態>
「分からないことがあったとき、人に聞く前にAIに聞くことがある」と回答した小学生は約6割。子どもの疑問の話し相手となりつつある実態が見えてきました。
<データ3:生成AIを利用するときの気持ち>
また、「生成AIと話すと楽しい・安心する」と感じている小学生は48.4%(「よくある(13.6%)」「たまにある(34.8%)」の合計)。話し相手として、安心感を覚えている子どもも少なくないようです。
その一方で、生成AIへの戸惑いを感じている様子も見られました。
<データ4:生成AIの間違いへの気付き>
生成AIの回答について、「間違っていると思ったことがある」と回答した小学生は約6割という結果に。気軽で楽しい話し相手として親しみを感じる一方で、多くの子どもが「おかしいかも」「本当に合っているのかな」と戸惑いを覚えた経験を持っているようです。
ここから、生成AIを便利な存在として認めながらも、回答をそのまま鵜呑みにするのではなく、自分なりに確かめようとする姿勢が見えてきます。子どもたちは、楽しさを感じながらも、試行錯誤しつつ生成AIと向き合っているのかもしれません。
【真相③】生成AIを使うときに大事だと思うことは親子で概ね一致
生成AIは、まだ明確な使い方のルールが定まっているとは言えないツールです。
では、実際に触っている子どもたちと、その様子を見守る保護者は、どのような点に気を付けているのでしょうか。
<データ5:生成AIを使う時に大事だと思うこと>
親子ともに最も多かったのは、「個人情報は入力しない」という回答でした。名前や住所、学校名などを安易に入力しないことは、生成AIを使ううえで重要なポイントとして、既に多くの家庭で共有されているようです。
そのほかの項目についても、親子の回答は概ね同じ水準で並び、生成AIを使う際の注意点について、親子間で一定の共通認識が形成されつつあることがうかがえます。
一方、親子間で最も差が見られたのが「生成AIが書いた文章をそのまま使わない」という項目。親子で8%近くの差がありました。お子さまの生成AIの使い方だけでなく、回答の活用について、実際の使い方を聞いてみるのもよいかもしれません。
まとめ & 実践 TIPS
調査から、生成AI利用がすでに日常的なものになりつつあることが見えてきました。一方で、生成AIにはプラスの効果だけでなく、気を付けたい点があることも、保護者の声から明らかになっています。
また、生成AIの回答に違和感を覚えた経験を持つ子どもが多いことから、子どもたち自身がリスクを意識しながら使い始めている様子もうかがえました。
新しいツールには不安がつきものですが、まずは生成AIが「便利さと注意点の両面を持つツール」であることを知ることが第一歩。生成AIとはどういうものか、使ってみてどう感じているかなどをフラットに話し合えるといいですね。理解を深めながら、使い方への意識を少しずつ高めていくきっかけになりそうです。
(出典)
※1
生成AIの利用に関する意識調査/株式会社ベネッセコーポレーション
調査対象:小学3年生~6年生とその保護者 1,032組
調査期間:2025年11月5日~6日
調査方法:インターネットでのアンケート調査
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