「学童保育に行ってるの?と、バカにされた」と子どもが言ったらどうする?
- 育児・子育て
厚労省の調査によれば、令和2年の学童保育の登録児童数は約131万人。働く保護者が増え、学童保育を利用するご家庭も増えています。
しかし、保育園と異なり小学校にはさまざまなご家庭のお子さんがいます。時には学童を利用する必要のないご家庭のお子さんから「えー、学童に行ってるの?」とからかわれ、戸惑うことも。
そんな時、保護者は我が子に何をしてあげられるのでしょうか?
この記事のポイント
お友達と話をした状況を聞いてみる
お子さまが「学童に行ってることをバカにされた」と伝えてきたら、お子さまの気持ちやお友達と話した状況を聞いてあげてください。
お友達に言われてお子さま自身はどう感じているのか、誰に言われたのか(よく顔を合わせる子や仲の良い子なのか)、お友達がそう言った理由に心当たりはあるか…。基本的にはお子さまが心に抱えていることを話してもらう形がよいでしょう。
こういった言葉が出てくる場面は、色々と想定されますが、学童保育に通う子と遊びたいのに遊べない寂しさや不満が背景にあるケースもあります。
お友達やそのご家庭を悪く言ったり「うちはうち、よそはよそ」と切り捨てたりするよりも、まずはお子さまの気持ちを受け止め、他の児童との違いを一緒に確認してあげましょう。
学童保育を利用する理由を伝える
学童保育を利用する一番の理由は、お子さまの安全です。お子さまの気持ちを聞けたら、それを踏まえて保護者の視点から学童を利用する理由をていねいに伝えましょう。
お子さまを大切に思っていることやご家庭の状況を伝え、そのために学童保育を利用しているのだと話してみてください。
「でもAくんは学校が終わったら家でゲームできる」など不満を抱えているようなら、学童が終わって帰宅したあとにゲームをする時間を設けたり、休日に友達と一緒にゲームができる状況を作ってあげるたりするなどの工夫も必要です。
学童保育での過ごし方に自信を
お子さまが学童保育に通っている時期は、学校のことを家で話すのと同じように、学童のこともたくさん話してもらうのもおすすめ。お子さまは学童保育でたくさんの経験をしています。ぜひ、ご家庭で積極的に話を聞いてあげましょう。
学童で何をしたのか、好きな活動は何か、どんな友達がいるか、イヤなことはあったか…イヤなことがあったなら、「そうなんだね」と受け止めつつ必要に応じて指導員に状況を聞いてみてください。
学童での過ごし方をあらためて一緒に話したり、小さな目標を決めてみたりすると、お子さま自身が主体的に学童保育を利用するきっかけにもなります。
【学童で過ごす際の小さな目標例】
・宿題を済ませる(終わらなかったら家でやる)
・読む本を決め、学童の時間を使って読破する
・学童の行事を確認して「どんな準備をするのかな」など話す
・新しく通ってくる子にあいさつをする
お子さまにとって取り組みやすいことを優先して探してみてください。
「自分は学童でこういうことをやっている」
「今週は学童の時間を使ってこれができるようになった」
という経験は、お子さまの自信にもつながりますよ。
「学童で頑張ってるんだね、お父さん・お母さんも頑張るね」と声をかけていきましょう。
まとめ & 実践 TIPS
働く保護者にとって心強い学童保育。「家で面倒みるべき」などの従来の価値観を持つご家庭とのギャップに驚く場面もあるかもしれません。
大切なのは「我が子や家庭にとってどのような位置付けになっているか」。ご家庭や学校とは違う学童保育では、学童特有の出会いや出来事もあります。帰宅したら、ぜひお子さまの「今日の学童」を聞いてみてください。
出典:
令和2年(2020年) 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況(令和2年(2020年)7月1日現在)|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_15634.html
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