【Q&A】「ベビーカーマーク」とは? 電車やバスなどでベビーカーを折りたたまずに使うことに賛成する人は9割以上?!

内閣府が公表した世論調査の結果によると、公共交通機関やエレベーターの中で、ベビーカーを折りたたまずに使うことに賛成する人が、90%を超えました。しかし、バリアフリーに対する理解や認知度は、低いままです。まだまだ社会全体で、子育てをする意識を高めていく必要がありそうです。

この記事のポイント

Q.ベビーカーを折りたたまずに乗るのに賛成する?

調査は、公共交通機関を利用する際の意識を調べるために行ったものです。全国18歳以上の3,000人を対象に、2020年10月から11月にかけて実施し、2,015人から回答を得ました。
それによると、電車やバスなどの車内やエレベーターで、ベビーカーを折りたたまずに使用できることについて賛成する人(「どちらかといえば」を含む)は、90.7%に上りました。

Q.「ベビーカーマーク」の認知度は?

一方で、気掛かりな点もあります。
ベビーカーを安心・安全に利用できる場所や設備を示す「ベビーカーマーク」を「見たことはないし、内容も知らなかった」人は42.6%、「見たことはあるが、内容は知らなかった」人が22.6%と、知らない人が計65.2%に上りました。
また、「ベビーカー使用者が、周囲の妨げにならないよう気遣いをしている」と思う人(「どちらかといえば」を含む)は87.6%になりました。

Q.ベビーカーは使う人だけのもの?

ベビーカーを使う人が、周囲に遠慮することなく使えるようになるには、使用者が、使い方に気を付けるだけでは十分ではありません。
ベビーカーマークには、以下に挙げることなどについて、周りの人が思いやりと気遣いの気持ちを持つ意味も含まれているのです。

  • ・電車やバスでは、ベビーカーは折りたたまずに乗車することができる
  • ・温かい気持ちを持って接し、見守る▽エレベーターがない場所での上り下りなどでは手助けを申し出てみる

Q.思いやりや気遣い、どうしたら高まる?

調査では、ベビーカーマークの認知度を向上させるための方法についても、尋ねています(複数回答)。「テレビや新聞などを通じた周知活動」(68.6%)、「公共施設や公共交通機関を通じた周知活動」(68.3%)、「保育園、幼稚園、学校などの子育て・教育機関を通じた周知活動」(53.2%)などが、多く挙がりました。
公共交通機関での移動しやすさを確保するには、環境を整備するだけでなく、意識面での「心のバリアフリー」が大切です。調査によると、この言葉について「知らなかった」人が61.9%と、ベビーカーマークと同様、認知度が低くなっています。
少子高齢化社会が進むなか、誰もが共に生きられる社会を作るために、学校での学びを通した普及啓発も期待されます

(筆者:長尾康子)

出典:
※内閣府 公共交通機関利用時の配慮に関する世論調査
https://survey.gov-online.go.jp/r02/r02-kotsu/index.html

プロフィール

長尾康子

長尾康子

東京生まれ。1995年中央大学文学研究科修了。大手学習塾で保育雑誌の編集者、教育専門紙「日本教育新聞」記者を経て、2001年よりフリー。教育系サイト、教師用雑誌を中心にした記事執筆、書籍編集を手がける。

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