小学校のPTA活動 役員になったらどんなメリットがある? 係決めの際のポイントは?
- 育児・子育て
PTA活動の負担に悩んでいる保護者のかたは少なくないでしょう。
そこで、ご自身も子育ての中でPTA活動も経験し、ガミガミ言わなくても勉強する子に育てる! 家庭教育講座「かおりメソッド」を開講しているママプロジェクトJapanの代表をつとめる岩田かおりさんに、PTA活動のメリットや係決めの際のポイントについてお話を聞きました。
PTAには先生や保護者と交流を得られる場というメリットが!
PTA活動に気乗りしないという保護者のかたの声をよく耳にします。仕事や家事に追われる中で、PTAの役割を担うことに負担感を覚えるのは無理もないことでしょう。
しかし、私は3人の子どもを持つ保護者としての経験からPTAの仕事をすることはマイナスなことばかりではないとも感じています。それは、PTA活動を通じて先生や様々な保護者の方と交流できるようになるからです。
特に、コロナ禍で保護者同士の交流が少なくなる中、PTAという場を有効に活用する道もあるでしょう。保護者会がオンラインで開催されたり集合の場合でも時間をズラして設定されたりする中で、保護者同士が話す機会が減少し、学校の情報が得られにくくなっています。そうした状況下なので、情報収集のためにも、PTAという機会を活用することはお勧めです。
私自身、PTA活動を通じて、先生に色々と相談できる関係性となりました。また、PTAの会長とか副会長など中心的に保護者活動を行なっているかたたちは、きょうだいも同じ学校に通わせて情報通になっているケースも少なくありません。こうした人たちと関係性ができると、行事など学校の様々なことについて相談することができるようになります。PTA活動には、保護者同士の交流を持てるというメリットがあると理解して臨んでいけるといいですね。
コロナ禍でのPTAの仕事量増減はまちまち
コロナ禍になり、PTAの仕事が増えた学校もあれば減った学校もあると思います。例えば、行事がオンライン化されてPTA活動が簡略化した学校もあれば、感染症対策によりPTAの仕事が増加している学校もあるでしょう。
なかには、新型コロナウイルス感染症対策のために、PTAの係が新設されるケースもあるかもしれません。
実は私はコロナ禍か否か関係なく、PTAの中で新設の係を担当したことがあります。それは、「お祭り委員長」という地域のお祭りと学校の連携を取り仕切る担当でした。新たな係は前例がないので大変な部分も多かったのですが、全て自分で効率的に決められるというよさもありました。
一緒に組んでいる保護者のかたとの相性もありますが、前年踏襲に縛られることなく進められるメリットもありました。私の例を一概に全てのかたに適用はできませんが、新たな係になることは悪いことばかりではないということは理解してもらえると嬉しいです。
ポイントは自分の得意やできることを生かして取り組む
PTA活動をする上で大切ポイントは、苦手なことを無理に引き受けようとしないことです。パソコンが苦手な人が文書作成の担当になったり人前で話すことが苦手な人がその担当になったりすると、苦痛が大きくなってしまいます。
逆に、手先が器用でしたらそれが生きるような担当になりカメラの撮影が得意でしたらそれを活かして関われるとよいでしょう。なかには、もくもくと力仕事をしている仕事が合っているというかたもいるかもしれません。
得意な人がやれば10分20分で終わることが、苦手なために1時間かかってしまうというケースもあります。負担を軽くする意味でも、自分の得意な係に手を挙げることは大切です。
また、ここ数年でPTA活動も、働く保護者を配慮する傾向が強まっていますし、コロナ禍において完全オンラインで行う係もできていると聞きます。自分の特長や条件に合った係となり、活動を進めていけるとよいですね。
まとめ & 実践 TIPS
PTA活動に対して、「気乗りしない」と語る保護者のかたは少なくありません。しかし、コロナ禍で保護者同士の交流が少ない中、情報を得る場としてPTAは有効です。先生と交流を持ったり情報通の保護者のかたとつながったりするチャンスになります。
コロナ禍でPTA活動が軽減した学校もあれば負荷が増した学校もあります。
一つだけ重要ポイントは、自分の苦手な係は避けたほうがよいということ。得意なことと条件を組み合わせて、係を選んでいけるとよいですね。
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