返事をしない子どもが増えている?! それは、大人が見本になっているのかもしれません
- 育児・子育て
保育園や幼稚園、学校など、名前を呼ばれて返事をする場面はたくさん。でも、最近返事ができない子どもが増えているという声を聞きます。普段のコミュニケーションは問題なくできるのに、返事だけしない……。もしかすると、それは大人の真似をしているだけかもしれません。
「挨拶」よりも簡単なのに意外としていない「返事」
返事は、挨拶に比べてハードルが低いものではないでしょうか。挨拶は言葉数も多いですし、自ら進んでしなければならないこともあります。「自分に言われているかわからない」という不安から、誰かにされても返せないというかたもいるでしょう。
でも、返事はどうでしょうか? 自発的ではなく返すものですよね。しかも名前を呼ばれるので、「自分じゃないかも」という不安もありません。習慣付いてしまえば、ほとんど無意識に、反射的にできるものではないでしょうか。
逆に考えれば、できないということは習慣付いていない可能性があるということ。もちろん、発達障害などの特性があったり、恥ずかしがり屋な性格だったりして難しい場合もあります。でも、難しくても習慣付けていくことはできるはず。そのためには、お手本を見せることが重要です。
「返事は?」よりも大人がお手本になろう
さて、保護者のかたは返事をしていますか? 大人になると名前を呼ばれる機会が減るので、意外と忘れているかもしれません。子どもに「返事は?」と言う前に、まずは自分ができているか振り返ってみましょう。
・子どもに呼ばれた時
「ママ」「パパ」と呼びかけられた時、きちんと「はい」と返事をしていますか? 「ん?」「何?」といった返し方をしていることが多いのではないでしょうか。もしそうであれば、ここから直してみましょう。
理想的なのは「はい!」と返事をすることですが、ちょっと恥ずかしいですよね。そういう場合は、「はーい?」という感じでもOK。返事は「はい」という言葉を使うんだということが、わかるようにしてあげるとよいですね。
・病院に行った時や健診の時
子どもの健診に行った時や病院に行った時、きちんと返事をしていますか? 名前を呼ばれる数少ない機会なのに、意外としないかたが多いのではないでしょうか。もちろん、これは保護者のかただけでなく、すべての大人に言えることです。「みんなしていないから」できないのではないでしょうか。
自分だけ返事をするのは勇気がいります。でも、毎回行っていれば習慣付き、自然と返事ができるようになるはず。病院などでも、小さい声で「はい」と返事をすることはできますよね。
返事をする「隙」がないのかも?
返事ができない理由はもう一つあります。それは、返事をする「隙」がないということ。子どもを呼んだ後に続けて話をしているのであれば、ちょっと話し方を変えてみましょう。
「Aちゃんちょっと来て」と続けて言ってしまっているのであれば、「Aちゃん」のところで一呼吸置いてみてください。子どもが返事をしたら「ちょっと来て」と続ければOK。そうすれば、返事をする機会はたくさんできます。
子どもは大人を呼ぶ時に、「ねぇママ」「パパー」とまず名前だけ呼んで、反応を待っていることが多いのではないでしょうか。それと同じです。子どもに返事を習慣付けたいのであれば、返事をする時間を作ることを意識しましょう。
まとめ & 実践 TIPS
大人になるほど、曖昧に済ませてしまうことが多い返事。これを機会に、ちょっと考え直してみましょう。もちろん、保護者のかたがやっていても、子どももすぐにできるとは限りません。でも、やらないよりもやった方がよいはず。まずは自分を振り返って、子どもの良いお手本になっていきましょう。
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