どうして子どもは靴を反対に履くの?子どもの気持ちになればわかる「なるほど」な理由
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自分で靴を履き始めると、「靴を左右反対に履く問題」にぶつかります。正しく置いてあっても、なぜか反対に履いてしまうなんてことも……。どうして子どもは、靴を反対に履くのでしょうか。それは、子どもの気持ちになってみるとよくわかりますよ。
小さい子どもはそもそも「左右」が理解できない
まず大前提として、小さい子どもにとって「左右」を理解するのは難しいと考えてください。「こっちが右だよ」「左はお茶碗を持つ方だよ」といった言い方で伝えることも多いと思います。でも、子どもにとっては「そもそも右って何?」というレベルです。
左右の認識ができるようになるのは5歳前後。それまでは、わからなくて当然だという気持ちで関わってあげましょう。それよりもこの時期は、自分で履こうとするやる気、履けたことの喜びを育ててあげる方が大切です。自ら履けていれば、左右反対でも花マル。「一人で履けたね」といっぱいほめてあげてください。
「あえて」左右反対に履くのはそれがラクだから
さて、お子さまの中には「あえて」左右反対に履いているケースもあるのではないでしょうか。履く前は正しい位置に置いてあげたはずなのに、なぜか反対になっている……。それは、お子さまが「ラク」な方を選んでいるからかもしれません。たとえば、こんな理由。
・左右反対で履いた方がフィットする
左右反対に靴を履くと、ちょっと窮屈ですよね。でも、これが子どもにとっては良いフィット感である可能性も。すぐにサイズアウトする子どもの靴は、つい大きめのものを選びがちです。大きい靴は、脱げそうでちょっと不安。だから、脱げないように、ピタッとはまるように、あえて反対に履くことがあるのです。
・面ファスナーが内側にあった方が留めやすい
子どもの靴でよくある面ファスナー。左右反対に履いた方が留めやすいんですよ。左右正しく履いた場合、面ファスナーを留める場所は外側になります。そうすると、手首を外側にひねらなければなりません。これ、子どもにとっては意外と大変な動き。でも、反対に履けば面ファスナーは内側に来るので、手首をひねる必要がありません。留める時もガニ股でよいので、姿勢もこちらの方がラクなのです。
・まっすぐ物を取るより斜めに取る方がラク
反対側の靴を取る方がラクという可能性もあります。右手で物を取る場面を想像してください。まっすぐ、または右側に手を伸ばすより、ちょっと左側に手を伸ばす方がラクではないでしょうか。つまり、子どもは手を伸ばした方にある靴を取っているだけ。だから、正しく置いたはずの靴が反対になっていることがあるのですね。
焦らずゆっくり教えていけばそのうちできるようになる
言葉や左右の理解、体の使い方……。子どもの発達を考えると、5歳前後までは間違えることがあっても大丈夫です。焦らずにゆっくりと教えていきましょう。
叱る必要はありません。せっかく自分で履けたのに、「違うじゃん」「それじゃ反対だよ」と指摘されればやる気がダウンします。まずはほめて、それから直すことを促してみましょう。「一人で履けたね。でも反対にするともっとカッコいいからやってみる?」という感じです。嫌がるのであれば、そのままでも良しとしましょう。
また、マークを付けたりするのもおすすめ。靴の内側にマークを付け、「くっついたら正解」とするとわかりやすいですね。これなら、左右の理解ができない小さな子どもでもOK。楽しみながら正しい靴の履き方を覚えていけます。
まとめ & 実践 TIPS
左右反対に履いていると、保護者のかたは気になりますよね。でも、まずは一人で履けたことをほめてあげてください。焦らず叱らず、左右のことは少しずつ教えながら、成長を見守っていきましょう。
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