お年玉をもらったらどうする? 幼稚園児からできる「お金の使い方教育」とは

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お正月に親戚からもらうお年玉。とってもありがたいものですが、金額が大きくなりがちなだけにどう扱えばよいか悩んでしまいませんか? 親戚からお子さまへ直接手渡しされるものだからこそ、内容や使い道は小さな頃から保護者とお子さまでしっかりと共有し、学びへ繋げていきたいものです。

この記事のポイント

渡す? 預かる? 考えられるメリット・デメリットとは

幼稚園頃のお子さまであれば、欲しいものも多いはず。子どもがもらったものだから欲しいもの購入に使うべきか、それとも将来の支出に備えて貯めておくべきか……。難しい問題ですが、ご家庭のライフスタイルに合わせて、お子さまと話し合いながら決めていけるのが理想です。まずは渡す場合・預かる場合のメリット・デメリットを考えていきましょう。

■お年玉をお子さまに渡す場合

・お年玉の範囲内で、欲しいものを購入できる。ただし、飽きたり満足したりすれば「次はあれが欲しい」が始まったり、必要でないものを大量に買って使い切ってしまう可能性も
・「臨時収入が入れば欲しいものを買ってよい」が身に付いてしまうと、将来ちゃんと貯められるようになるか分からない
など

■お年玉をお子さまから預かる場合

・一旦保護者が預かると、おもちゃや学校用品など必要なときに必要な分だけ購入できる。ただし、定期的に持っている金額を確認しないと「いくらでもお金がある」と錯覚してしまい、モノを大切に思えなくなってしまう可能性も
・お金を管理するのは保護者になるので、収入や支出が「自分のこと」として子どもに身に付きにくい
など

お年玉の大切さ・ありがたさを教える使い方や声かけとは?

金融庁より発表されている「金融リテラシー・マップ」には、小学校低学年で身に付けたいお金に関する意識として「ものには価値があることを知り、ものを大切に使う習慣を身に付ける」「欲しいものをすべて手に入れることはできないことを知る」「こづかいやお年玉を貯めてみる」などが記載されています。

幼稚園頃のお子さまであれば、このマップを参考に対応を考えてみるのもおすすめです。さらに、そもそもお年玉はすべての子どもたちがもらえて当たり前のものではないこと、お年玉としてもらった金額は普段食べているおやつの何個分になるかなど、お子さまが興味を持てるような声かけをして「お金について考える」きっかけを作ってみても。

そのうえで使うか貯金するかなど、お子さまの思うようにしてみるのも良いと思います。大切なのは、その使い方はどうだったかに関してどこかで一度振り返りをすること。「失敗から学ぶ」とは言いますが、なぜ失敗だと思ったのか、次はどうするべきかを考えないことには学びに繋がりません。保護者はお子さまと一緒に考え、意見を押し付けるのではなくサポートに徹して、お子さま自身が答えを出すためのお手伝いを。

保護者の日常の「お金の使い方」を振り返ってみよう

とはいえ、お金の使い方だけでなく日常の行動まで、お子さまは保護者のことをしっかり見て「お手本」として学び、行動します。だからこそ保護者はお年玉に関することだけでなく、日頃の買い物の仕方から、きちんとお子さまに説明できる使い方を意識しておくのがベター。

買い物に行った際は、「ここでそれを買う理由」をお子さまに説明できるかどうか考えてみるのがおすすめです。もしくは実際に説明してみるのもアリ。すると、場合によっては「それ前も買ったよね?」「何に使うの?」などと冷静な指摘が入ることも。しっかり選んで必要なものだけを買っているつもりでも、よく考えると実は不要な買い物をしてしまっている可能性もあります。お子さまへお金の大切さを伝えることが、ひいては保護者自身のお金の使い方の見直しに繋がるかもしれません。

まとめ & 実践 TIPS

お年玉は家庭によって使い道が分かれるものですが、必ずこうしたほうがよい、というルールはありません。お子さまを大切に思う気持ちが形になったものなので、もちろん保護者の判断で貯蓄へ回してもOKです。ただしお年玉をいただいたことに関する感謝の気持ちは育ててあげられるよう、保護者としてしっかりと配慮することが大切です。

出典:金融庁「金融リテラシー・マップ」
URL https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/literacy/pdf/map.pdf

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