子どもが喜ぶ! 家庭で簡単にできる「お正月あそび」5選 [スーパー保育士のお悩み相談]
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今年のお正月は思うように外に出られず、特に子どもは家で過ごす時間が例年よりもかなり長くなりそうです。そんなときこそ、お正月あそびの出番です。
今回は、「スーパー保育士」と呼ばれ、現在は子育てに関する研究・執筆・講演活動を行っている原坂一郎さんに、子どもたちに将来、「2021年のお正月は特によかった」と言ってもらえるような、楽しいお正月遊びを紹介していただきます。
この記事のポイント
子どもたちはお正月あそびが大好き
「今の子どもはお正月あそびなんかしない」と言われますが、そんなことはありません。
たこあげ、はねつき、コマ回し、カルタ、すごろく、福笑い、けん玉・・・100年以上昔からあるこれらのお正月遊びを、ほとんどの幼稚園や保育園は、今も子どもたちに与えています。
子どもにとっては新鮮で、喜んで取り組み、取り合いが起こるほどです。
しなくなった原因は決して、「与えてもしないから」ではなく、どうやら「今の大人が子どもたちに与えていないから」のようです。
それらのおもちゃは、豪華なものから100円ショップで売っているようなものまでいろいろありますが、入手できる範囲でいいので、ぜひ与えてみてください。
きっと大喜びで取り組みますよ。
今回は、それらの中から家庭で簡単に取り組めて、より楽しく遊べる方法をいくつかご紹介しましょう。
1. ハガキコマ
底の部分に紐を何重にも回したコマを片手で持ってヒョイと投げて回すコマは、慣れとテクニックが必要で、大人でも難しいものです。
そこでおすすめなのが3歳の子どもでも回せるハガキコマです。
- 1. いらない年賀はがきに、5センチ前後の円を描き、切り取る。
- 2. その中心にマッチ棒、またはつまようじをさす。
- 3. 指で回す
たったこれだけで出来上がり。
マッチ棒やつまようじをコマの中心にさすのがポイントです。
コマに水玉やストライプの模様を描くと、回ったとき不思議な模様になりますよ。
紙の厚さや重さで回しやすさや回り方が違ってくるので、いろんな紙で試してみてくださいね。
2. カルタ
まだ文字が読めない子どもは、10枚からやってみましょう。
何度もするうちにその文字を覚え、15枚20枚とふやしていくうちに、4歳でも50音すべてを覚えた子どももいます。
3歳以下の子どもならば、動物やくだものを描いたオリジナルカードを作り、「りんご」と言ったらリンゴのカードを取る、という簡単なルールで行うと喜んで行い、文字のカルタにも興味をもつようになります。
大人とあそぶときは、大人は最初の数秒は目をつぶるなどのハンディをつけるといいかもしれません。
3. 羽根つき
羽根つきは子どもには難しく、大人同士でも、なかなかラリーは続かないものです。
そこで、まずは天井からぶら下げた糸に羽をつけ、それを羽子板で軽く打つようにすると、羽子板に当たるあの音と感触を楽しむこともでき、羽根をつくコツもわかってきます。
うまくなったころ、外に出てやってみましょう。
4. 福笑い
6歳くらいまでの子どもは、タオルで目隠しをするとタオルをずらし、見ながらパーツを並べようとします。
これは「形に正解のあるものはその通りに並べたい」という子ども独特の気持ちからで、決してズルい子どもになったのではありません。
きちんとした顔にしたいのに、わざわざ変な顔にするのは耐えられないのです。
そこで最初は堂々と見ながら行ない、「正しく並べられた」を何度か経験すると満足するので、そのあとに初めて目隠しを促します。
するとその遊び方にも興味を抱き、目隠しにも素直に応じるようになります。
子どもの好きなキャラクターで、オリジナルの福笑いを作っても喜びますよ。
5. レジ袋のたこあげ
ビニル袋、竹ひご、セロテープ、広告紙があれば本格的なたこが簡単に作れますが、もっと簡単なのが、レジ袋タコです。
好きな絵や模様を描いたレジ袋の持ち手2か所にタコ糸を巻き付け、糸を1~2メートルの長さにして、広い公園などで持って走ると、風で袋がふくらみ、2歳の子どもでもうまくあげられます。
まとめ & 実践 TIPS
今回ご紹介したのは、どれも簡単なお正月遊びですが、子どもはゲームにはない新鮮さを感じ、親は懐かしさを感じること請け合いです。
親子でたくさんのお正月あそびを経験したお正月は、「特に楽しかったお正月」として子どもの心の中に残り、大人になっても忘れないことでしょう。
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