小学生の冬休み どう過ごす? すごろくやカルタなどの伝承遊びがおすすめ!
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12月、1月はお子さまが自宅で過ごす時間が増える時期。イベントも多いこの時期をどのように過ごしていくとよいのでしょう。保護者に向けた家庭教育講座を開講し、「かおりメソッド」の提唱者である岩田かおりさんに、小学生の冬休み中の楽しみ方を聞きました。
すごろくは数の概念を学ぶ絶好の遊び
冬休み中は家族でたくさん遊ぶチャンスです。お子さまに、「時間があるなら勉強しなさい」なんて言っていたら、もったいない。その言葉が子どもを勉強嫌いにまっしぐらに進ませてしまいます。体や頭を使う遊びに時間を使ってはいかがでしょうか。私がお勧めしているのは、伝承遊びを体験してみることです。すごろくやカルタで頭を使い、羽子板(羽子板がない場合はバドミントンで代用してもよいでしょう)や凧揚げで体を動かすことで正月ならではの楽しい体験にもなります。
「単なる遊び」と思われがちですが、すごろくは数の概念を学ぶのに最適です。計算ドリルに取り組むよりも、何回もサイコロを振って数の感覚を体験的に掴んでいく方がずっと楽しく学ぶことができます。カルタも、文字の練習になりますよね。
また、工作に興味がある子であれば凧揚げを手作りしてみてもおもしろいでしょう。飛ぶか飛ばないかは大きな問題ではなく、「どうして飛ばないんだろう?」「ここを変えてみたらどうかな?」などと子どもが自分の頭で考える経験をすることが大切です。
もちろん買った凧を使ってもOK。「どう力を入れると揚がるんだろう?」「風の向きはどちらがいいんだろう?」などと試行錯誤し、いずれにしても楽しみながら学ぶことはできるからです。
帰省自粛の際には折り紙や工作を祖父母へプレゼント
今年は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のために、年末年始の帰省を見送るご家庭も少なくないでしょう。多くの祖父母は孫の成長が気になっていますから、たとえ帰省ができなくても、何かしらのコミュニケーションを取れるとよいでしょう。
例えば、折り紙や工作したものを手紙と一緒に送ると喜ばれると思います。「おじいちゃん、おばあちゃんへのプレゼントを一緒に作ってみない?」と子どもと楽しみながら制作できるとよいですね。
また、オンラインコミュニケーションツールを使える方は、それを使って祖父母とつなぎ、プレゼントについてお子さまにお話をさせてみるのもよいでしょう。こうした体験は、ITリテラシーの育成や説明する力を養うことにも繋がります。
イベントの楽しみ方は我が家流が一番!
12月、1月はイベントが多いのでそれに向けて手の込んだ準備をするご家庭もあるでしょう。そうしたことを楽しめる方はよいのですが、私のところには、「忙しくて、クリスマスパーティは」あんまりしたくないんですよね「きちんとおせち料理を作らないといけないでしょうか?」などの悩みが寄せられます。そうした方々に私がお伝えしているのは、「絶対こうしなければダメということはないんですよ」ということです。
例えば、「クリスマスにはチキンを食べなきゃ!」と思うかもしれませんが、我が家ではクリスマスの日は鍋が定番でした。「え? 鍋?」とびっくりされるかもしれませんが、クリスマスに鍋をする家庭は少ないので、食材が安いなどのメリットがあるんです。それに私は段取りよくチキンの予約をしたり、長蛇の列に並んだりすることが苦手です。手のこんだ準備をしても保護者の方が眉間にシワを寄せていたら、子どもたちが思い切り楽しむことはできません。大事なのは、自分サイズでイベントを堪能することです。
おせち料理の準備も同様です。おせちの中で子どもが好きなものがあれば作ればいい。もしくは、「子どもにおせちを食べさせたい」と思ったら、買ってもよいでしょう。忙しい中で全て手作りしなければいけないなんてことは全然ない。大切なのは、「我が家流」です。子どもと一緒に、保護者のかたも楽しめるスタイルを探していけるとよいですね。
まとめ & 実践 TIPS
冬休み中は、すごろくやカルタなどで遊びながら学んでいく体験をできるとよいでしょう。また、凧揚げや羽根つきなどで体を動かすこともお正月シーズンならではの楽しい体験になります。
帰省しにくいコロナ禍では、祖父母に向けて折り紙や工作などのプレゼントを一緒に作ってみてもよいでしょう。
また、クリスマスやお正月の料理も我が家流が大事。保護者も子どもも楽しめるスタイルを模索していきましょう。
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