短所じゃなくて長所?! 恥ずかしがり屋の子どもの奥に隠れた性格と導き方
- 育児・子育て
いつも保護者の後ろに隠れてしまう、なにか言いたいことがあっても上手く言えなくて小さな声になってしまう。恥ずかしがり屋の性格をもつお子さまの保護者は、その行動をみて「大丈夫かな?」と心配になるでしょう。
恥ずかしがり屋は短所と思われるかもしれませんが、本当はお子さまの長所とも言えます。
是非、改めて恥ずかしがり屋のよいところを確認してみましょう。
恥ずかしがり屋の子はどんなことが苦手?
恥ずかしがり屋な子どもの心の内は、様々な感情に溢れています。
周囲の環境や、目の前で起きていることに対して敏感に反応し、不安や怖いという気持ちを膨らませすぎてしまうのも特徴です。
新しい環境に入っていくのは苦手で、周りにいるお友達がどんどん仲良くなっていくのをみて気持ちが焦ってしまい、余計に声が出なくなってしまいます。環境の変化への順応が得意ではないので、性格的に積極的な子とは違いよく確認してから徐々に慣れていけるようになります。
恥ずかしがり屋になってしまった原因は、子どもそれぞれ違います。
もって生まれた性格、失敗して人から笑われてしまったなどの苦い経験、保護者がつい子どもの行動に口を出し過ぎてしまう、いろいろなケースが考えられます。
心の萎縮が、恥ずかしいという気持ちにさせてしまいます。
「自分で思っていることが言えない」「やってみたいけど積極的になれない」などの行動の裏には、本当は周囲を気遣う性格が隠れているとしたらどうでしょうか。
短所の見方ではなく、長所の見方で恥ずかしがり屋という性格を確認してみましょう。
短所じゃなくて長所だと教えてあげよう!
恥ずかしがり屋な性格には長所な部分もたくさんあります。
改めて、「恥ずかしがり屋」な性格に見られる特徴を見てみましょう。
①恥ずかしがり屋な子はとても慎重
慎重な性格は、自分が発言する前に頭の中で、どう話をすれば相手に伝わりやすくなるか、または相手を傷つけないような言い方にするなど、よく考えて慎重に発言をしています。
お友達とトラブルにならないように気を使って行動、発言をするので周囲の子どもたちからは、優しくて穏やかな子に見られるでしょう。
②恥ずかしがり屋な子は聞き上手
自分の話よりも、相手の話を先に聞くことできる。話をしている相手は受け入れてもらえた安心感を得ることができ、交友関係を深めるきっかけにもなります。
聞き上手な性格は、相手に心地よい環境を与えてくれるので好感をもたれやすいでしょう。
③恥ずかしがり屋な子は人の気持ちに敏感
人の気持ちに敏感なのはよいときもあれば、悪いときもあります。ですが、周りの人の行動や、表情、心の変化に早く気づき、相手の気持ちをより深く理解しようとしています。
気にしすぎて疲れてしまうこともありますが、気遣い上手といえるでしょう。
④恥ずかしがり屋な子は調和をとるのが上手い
慎重で穏やか、人の話が聞けるという性格は、集団行動の中でとても役に立ちます。
人と争ったりケンカになったりする空気を嫌うので、なるべく揉めないように自然と気配りをしてしまいます。気づかぬ間に相手をフォローしていることもあり、縁の下の力持ちのような存在でしょう。
恥ずかしがり屋な子は、外や学校などでは物静かで大人しくても家では、活発で面白いことを言って笑わせるなど全く違う性格の子もいます。
家は安心できる空間でもあり、唯一自分らしくいられる場所だと思っているからですね。
気持ちの強さが恥ずかしがり屋の子を変える?
理想は、長所を伸ばし短所が軽減されることです。
恥ずかしがり屋の場合、慎重になりすぎてしまうと本来の力が発揮できなくなってしまいます。
短所の部分を軽減する方法として、2つの対処法を試してみましょう。
①得意なものや好きなもの、夢中になれることをやって自信をつけさせる
勉強や運動、芸術系なんでもよいので得意なことを見つけてあげましょう。人に褒めてもらうことで子どもは自信をもつことができます。気持ちの強さがあると、緊張する場面でも、落ち着いて行動することができるようになるでしょう。
②「慣れ」の力を利用して不安を取り除き強い気持ちをもたせてあげる
学校では、発表会やスピーチなど緊張する場面が何回かあります。恥ずかしがり屋の子にとっては試練の連続です。ですが、苦手なことも繰り返し行うことで「できるかもしれない」「慣れれば大丈夫」という気持ちになります。
時間はかかりますが、「慣れ」の力を利用して気持ちを強くさせてあげるのも効果的です。
人一倍緊張してしまうので、自分を安心させるために何度も時間をかけて練習などをします。子どもも自分が緊張しやすい性格だということを理解し、克服しようと努力を重ねることで達成感を得ることができ、自信にもつなげていくことができるでしょう。
まとめ & 実践 TIPS
子どもは自分で、自分の長所に気づけないときがあります。
保護者は、その性格を認めてあげて良いところを言葉にして伝えてあげるとわかりやすいかもしれません。
保護者に「褒められる・認めてもらう」は子どもにとって、とても大きな力になります。
上手く子どもの性格に合わせた声掛けができるとよいですね。
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