幼児にぴったり! プロ厳選の「リトミック」「お絵描き」アプリと、子どもを伸ばす使い方

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おうちで過ごす時間が増えている今、家の中で楽しめる遊びを試行錯誤されているご家庭が多いと思います。そこで今回は、お子さんが大好きな音遊びやお絵かきを通じて、表現力をさらに引き出す関わり方をご紹介します。お話を伺ったのは、幼児教育とデジタルメディアの関わりを長年研究されている、愛知淑徳大学の佐藤朝美先生です。

【リトミック】幼児期の今こそ音やリズムに慣れ親しむ活動を

リトミックとは「音に合わせて身体表現」をする活動です。たとえばタンバリンや鈴を鳴らしてその音に合わせてドシンドシンと足を大きく動かすだけでも、リズムを意識する体験になります。音が止まったら体もピタッと止めて、そのまましばらくじっと止まってみましょう。音をよく聞く必要があるので集中力が身に付くのと、自分の体をコントロールする練習になります。
最近ではリトミック教室が一般的になっていますが、コロナの影響で縮小しているところも少なくないようです。そこで、ご家庭でもできる簡単なリトミック遊びをご紹介します。

◆アプリ:「すくすくリトミック!ワンダリズム」

https://yoyaku-top10.jp/u/a/NzA2OA
お子さんの月齢や今できる動作に合わせて、「タップ」「振る」「リズムに合わせてタップ」などの活動を促し、お子さんの感性を刺激します。絵本のようなシーンやなじみのある楽曲が登場するので、小さなお子さんでも自然と音やリズムに親しみながら、遊ぶことができます。

【お絵かきをさらに発展】その先の親子の関わりを大切に

お子さんが大好きなおうち遊びといえば「お絵かき」ですよね。お絵かきは手指の発達を促すのに最適な遊びです。将来、えんぴつを握るための筆圧も鍛えられますので、日頃から取り入れるとよいでしょう。また、お子さんの表現力を伸ばすために、お絵かきの活動に一工夫することもできます。それは、描いて終わりではなく、おうちのかたがお子さんに積極的に声かけをしてあげることです。
おすすめの声かけ例は、「これはなあに?」「どうして描いたの?」など、子ども自身に絵の解説を促すような問いかけです。無意識に描いたものだとしても、「どうして?」と聞かれると子どもなりに一生懸命考えますので、それが想像力をさらに膨らませるきっかけになります。また、おうちのかたが絵を評価するのではなく、共感するような声かけを心がけましょう。「ここの色使いがママは好きだな」「この部分がかっこいいね」など、おうちのかた自身が絵を見て感じた、お子さんが工夫しているところや素敵だなと思う部分を話してあげるとよいでしょう。
ここで、親子の会話が弾むようなきっかけがたくさん詰まったお絵かきアプリをご紹介します。

◆空想どうぶつえん

https://apps.apple.com/jp/app/%E7%A9%BA%E6%83%B3%E3%81%A9%E3%81%86%E3%81%B6%E3%81%A4%E3%81%88%E3%82%93/id428153053
指を使って色を塗ったり、落ちてくるパーツを組み合わせたり、簡単な操作で自分だけの「空想どうぶつ」をデザインできます。作ったどうぶつには、名前をつけたり鳴き声を録音したりできる他、コメントを残しておくことが可能です。完成後には、動いて、鳴いて、まるで生きているように画面の中で生き生きと活動をし始めます。また、作った「空想どうぶつ」は世界中のおともだちと共有して楽しめます。

描いて終わりとせずに、ぜひその先のお子さんとのコミュニケーションを楽しんでくださいね。

まとめ & 実践 TIPS

全身、そして五感をフルに使って、一生懸命に表現活動を楽しめるのは、幼児期の今だけ。寒くなっておうち時間が増えるこれからの時期は、お子さんの表現活動を伸ばすチャンスかもしれません。アプリなども活用しながら、親子で楽しく表現活動に取り組んでみてください。

プロフィール



愛知淑徳大学人間情報学部准教授。東京大学大学院学際情報学府博士課程、情報学環助教、東海学院大学子ども発達学科を経て現職。教育工学、幼児教育、家族内コミュニケーション、学習環境デザインに関わる研究に従事。日本子ども学会(理事)。オンラインコミュニティ「親子de物語」で第5回、「未来の君に贈るビデオレター作成ワークショップ」で第8回、「家族対話を促すファミリー・ポートフォリオ」で第11回キッズデザイン賞を受賞。

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