つい口にする「ちゃんとして」って伝わり難い?具体的な伝え方で子どもの反応が変わる!

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「ちゃんとして」という言葉、子どもによく使うものですよね。子育てだけでなく、さまざまな場面で耳にするでしょう。自分自身にも言い聞かせることもあるかもしれません。でも「ちゃんとして」って、いったいどういう意味なのでしょうか? もしかすると子どもの頭の中も「?」かもしれません。

この記事のポイント

「ちゃんとして」はわかりづらい? 子どもの気持ち

あなたは「ちゃんとして」という言葉が具体的にどういうことなのか説明できますか? 案外難しいのではないでしょうか。そう、「ちゃんとして」は抽象的な言葉なのです。

大人ですら曖昧なのですから、子どもにとってはもっと難しいでしょう。「どこをどうすればいいの?」「何をどのくらいやればいいの?」そんなふうに思っているかもしれません。そのため、動き出すことができなくなってしまうのです。

また、大人の思う「ちゃんと」と、子どもの思う「ちゃんと」は違います。子どもが「ちゃんと」しているつもりでも、大人の思う「ちゃんと」に届いていなければできていないことになってしまうでしょう。保護者のかたも経験はありませんか? 自分では「ちゃんと」しているつもりなのに、上司や両親に「ちゃんとして」と言われたこと。

正確に伝わっていなかったり、大人と子どもで捉え方が違ったりすれば、「ちゃんと」することができません。結果的にイライラして、また「ちゃんとして」と言ってしまう……。これでは悪循環ですよね。いったいどうすればよいのでしょうか。

「ちゃんと」の内容を具体的に伝えよう

やることは簡単。「ちゃんと」とはどういう意味なのかを、具体的に伝えればよいのです。

たとえば、親子で参加した行事で誰かの話を聞く場面。「ちゃんと座って」ではなく、「静かに座って」「背中をしっかりつけて座って」と伝えてみます。どのようにすればよいのかが具体的にわかるので、子どもも意識しやすいでしょう。

また、バス停に向かって歩いている場面。道草をするお子さまに「ちゃんと歩いて」と言ってしまうこと、ありますよね。この時も「もうちょっとスピードアップしよう」「手をつないで歩こう」など、具体的に伝えてみてください。「ちゃんと」の意味がわかるので、スムーズに動くことができるでしょう。

もちろん、具体的に伝えたからといって必ず行動に移せるわけではありません。でも、わかりやすく伝えることで子どもの反応が変わる可能性は高くなります。今まで「ちゃんと」と言っていた場面で、ぜひ試してみてください。

なぜそうするのかを伝えるとなおGOOD!

してほしいことを伝えるだけでなく、その理由も加えるとさらによいでしょう。

先ほどの例に理由を加えてみると、「ちゃんと座って」は「これからお話が始まるから静かに座ろうね」と言うことができます。歩いている場面なら「ちゃんと歩いて」を「バスの時間に遅れちゃうからちょっとスピードアップしよう」と言えばわかりやすいでしょう。

理由がわかると、子どもはやる気がアップします。

まとめ & 実践 TIPS

「ちゃんとして」は短くて便利な言葉。でも、伝わっていなければ何度も言うことになり、イライラする原因にもなります。面倒でも、具体的に伝えることでうまくいくかもしれません。「ちゃんとして」と言ってしまった時に、ちょっと思い出して試してみてください。


出典:ベネッセ教育情報サイト「具体的にかみ砕いて子どもに教える[ソーシャルスキル]」
https://benesse.jp/kyouiku/200809/20080909-4.html

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