練習だけでも疲れちゃう?! 楽しみなイベントは体力勝負

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幼稚園や保育園で開かれる様なざまイベント。その準備や練習で、子どもの様子が少し違うなと感じたことはありませんか? 一生懸命頑張っている反面、もしかしたら疲れているのかなと思う行動が家で見られたときは、どのように保護者はフォローしてあげればいいのでしょうか。疲れているときの子どもの行動を例えに考えてみましょう。

この記事のポイント

イベントの準備や練習はとっても大変?!

1学期は新しいクラスに馴染むことや、園での生活に必要なルールを覚える時期でもありましたが、2学期はお友達との交流を深めるための期間として集団で活動する保育内容が組まれています。
それだけが理由ではありませんが、幼稚園も保育園も2学期は行事が多く、子どもも保護者も疲れやすいので気をつけなくてはいけません。

2学期に行われる行事には、運動会やお遊戯会、遠足や作品展、クリスマス会など子どもだけが参加するイベントも多く用意されています。
幼稚園や保育園の環境によって2学期に行われないイベントもあれば、これ以外にも他のイベントを開催している園もあるので確認が必要です。

イベントの準備や練習で疲れて帰ってくる子どもに、保護者はどのようなフォローをすればよいのでしょうか。また、蓄積された疲労のせいで何となく意欲をなくしてしまいそうな子どもにどのような声かけが必要なのか考えてみましょう。

練習疲れの子どもを保護者はどうフォローする?

運動会やお遊戯会といったイベントごとの練習は、いつもと違う保育内容に加え、覚えることも多くいつも以上に体を動かさなくてはいけないため、心と身体が疲れてしまいます。
疲れているときの子どもの様子や行動はそれぞれなので、一概にこうであるとは言えませんが、疲れているときは人間誰しも何かしらの感情や行動がでてしまうものです。

<疲れているときの子どもの様子>

・疲れすぎて園から帰ってくると寝てしまう
・疲れすぎて怒りっぽくなる
・ちょっとしたことでも泣きそうになる
・練習が嫌だ、園に行きたくない・休みたいと言い始める

子どもはまだ自分の感情をコントロールするのが上手くないので、保護者がさり気なくフォローしなくてはいけません。
疲れているときの子どもの様子を例に、どのようなフォローができるのか考えてみましょう。

<疲れすぎて園から帰ってくると寝てしまう>

心と身体、両方使いすぎて疲れているときは、ゆっくり休める空間を用意してあげましょう。園から帰ってきて寝てしまうのは、身体を癒すための休息でもあると思うので少しだけでも寝かせてあげると、身体が少し楽になります。
寝ていなくても、ぼんやりとしているなどいつもと様子が違うなと感じたときは、のんびり何もしなくていい時間を作ってあげるとよいと思います。

<疲れすぎて怒りっぽくなる>

疲れているときは、色々な感情がでてきてしまいます。
何をやっても思い通りにいかない、あれもこれもやりたくないなど、疲れて眠いのもあり怒りっぽくなってしまう子もいるでしょう。
疲れすぎると感情のコントロールができなくなってしまい、どうしていいのか分からず怒るという感情が先にでてきてしまうのです。
このとき保護者も一緒になって怒ってしまうと、喧嘩になってしまう可能性があるので「疲れたね」「少しだけ横になる?」「練習大変だよね」など、気持ちは理解しているということだけを伝えましょう。

<ちょっとしたことでも泣きそうになる>

怒りっぽくなるのと同じように、疲れすぎて眠気があるときに何か言うと泣く仕草が見られます。子どもの気持ち的には、もう何もしたくないというところだと思います。
保護者からの「○○してね」「○○しようね」という言葉にも敏感に反応します。別に命令している訳ではないのですが、疲れているせいで子どもには命令されているように聞こえてしまいイライラした結果、感情に抑えが効かず泣き出してしまうことがあります。
何かを言えば、言い合いになる可能性が高いのでなるべく刺激をしないように、好きなことをさせてあげるほうが子どもにも保護者にもよいと思います。

<練習が嫌だ、園に行きたくない・休みたいと言い始める>

練習が嫌で園に行きたくないと言い出したときは、子どもの気持ちを先に確認しておきましょう。
なぜ練習が嫌なのか、園に行きたくない・休みたい本当の理由について、きちんと話を聞いてみることが大切ですね。
・疲れて練習するのが嫌
・競技(かけっこやダンスなど)が上手くできなくて嫌
・楽しくないから嫌
他にも、嫌になる理由はあると思います。子ども自身がマイナスな気持ちをもっているときに「がんばろう」と言うのは少し酷な気もしますよね。
ですが、子どもが運動会などの練習を頑張る理由の一つとしては「保護者に見てもらいたい」という気持ちがあります。保護者からの「がんばろう」の一言が気持ちを奮い立たせることもあるでしょう。
その逆で、頑張っている子どもに「がんばろう」の言葉は、もしかしたら余計に気持ちが苦しくなってしまうかもしれません。「がんばろう」で励ます際は、子どもの話をきちんと聞いた上で使いましょう。
子どもの様子を見て、適切な声かけや休息が必要だと保護者が感じたときは、園を休んで「一日のんびりできる日」を作ってあげるのもよいと思います。
練習が嫌、園に行きたくない、休みたいという気持ちは、本番当日になっても言い続けるかもしれません、そんなときは子どもの気持ちに共感し、励ましながら背中を押してあげることも重要です。
保護者が話を聞いてくれた、気持ちを受け止めてもらえたという経験は、子どもの心を支え、癒すきっかけにもなります。

身体だけでなく心もサポートしよう

子どもが疲れていると体調を崩しやすいので気をつけなくてはいけないのもわかりますが、保護者だけで見守るのには限界があると思います。

身体の面だけではなく、心の面でも疲れてしまっている様子が見られたときは先生にも相談しておきましょう。園での様子も細かく教えてもらえると接し方のヒントにもなります。

お遊戯会や運動会などの当日は、日々の練習の成果を発表する場です。
一生懸命練習をしていたからこそ、自然と忍耐力や体力が身につき前より少しだけたくましく見えるかもしれません。

本番が終わった後は、いっぱい褒めてあげましょう。
褒めることで、子どもはまた次も頑張ろうという前向きな気持ちが持てるようになります。
一生懸命やった結果、褒めてもらえたという経験は子どもの自信にもつながっていきます。

まとめ & 実践 TIPS

イベントの準備や練習期間は、子どものフォローをする保護者、いつも以上の気配りが必要になってくるので大変だと思います。
子どもの心と身体のバランスを上手に調整できるように適切な声かけで応援してあげられたらよいですね。


出典:幼児期運動指針について 文部科学省
URL https://www.mext.go.jp/a_menu/sports/undousisin/1319771.htm

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