認可外保育施設ってどういうところ? 選ぶ時のポイント

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待機児童などの問題で、認可保育園に入園できないお子さまもいるでしょう。そんななか頼りになるのが「認可外保育施設」。でも、「安全面などが心配」という声もあるでしょう。そこで今回は、認可外保育施設を選ぶ時に注意してほしいことを紹介します。

この記事のポイント

認可外保育施設とは?認可保育園との違い

「無認可保育園」ともいわれる認可外保育施設。そもそもどのようなところなのか知っていますか? 認可外保育施設とは、「都道府県知事等の認可を受けていないが、保育所と同様の業務を目的とする施設」のことです。認可保育園との違いは以下のようになります。

・保育施設の広さが違う

1人につき必要な部屋の広さが決められているが、認可保育園とは基準が異なる。認可保育園は年齢や目的によって基準となる広さが細かく分けられているが、認可外保育施設は年齢問わず人数のみで広さが決められている。

・時間の制限が違う

認可保育園は原則8時間(延長保育等はあり)、認可外保育施設は規定なし。

・資格保有者の基準が違う

認可保育園は100%資格保有者でなければならない(ただし、補助などのプラス要因は資格なしでもOK)。認可外保育施設は1/3が資格保有者であればよい。

・保育料が異なる

認可保育園は原則無償、未満児も支援あり。認可外保育施設は施設ごとに条件が異なる。

他にも違いはありますが、保護者のかたに関わってくるのはこのあたりではないでしょうか。ただ、これらはあくまで基準です。認可外保育施設でも、資格保有者の数が100%に近かったり、十分な広さを確保していたりと、認可保育園並みの基準まで近づけている施設もあるでしょう。

ちなみに、認可外保育施設には認証保育園も含まれており、こちらは別の基準が設定されています。

また、施設の種類もさまざまです。

・事業所内保育施設(企業型保育所、院内保育所なども含む)
・ベビーホテル(夜8時以降の保育や、宿泊を伴う保育などを行う施設)
・一時預かり(商業施設や歯医者などで一時的に子どもを預かる施設)
・居宅訪問型保育施設(乳幼児の居宅で保育を行うもの。ベビーシッターなども含む)
・その他認可外保育施設

このように見てみると、認可外保育施設は保護者のかたのニーズに合わせて運営しているところも多いということがわかります。もちろん、認可保育園と変わらない生活を送っているところも。一口に認可外保育施設といっても、形はさまざまなのです。

認可外だから悪いわけじゃない! 上手な保育園の選び方

悲しい事件などを耳にして、マイナスイメージもある認可外保育施設。しかし、認可外だからすべて危険というわけではありません。上手に選べば、認可保育園以上のメリットを得られる可能性だってあります。

それでは、具体的にどんなことに気を付けたらよいのか見ていきましょう。

・まずは情報収集! 自分の目と耳でチェック

気になる保育園があれば、まずは情報を集めましょう。一番よいのは見学に行くこと。数字ではわからない、肌で感じる「安全」「危険」をチェックできるからです。施設の広さ、物の配置、保育士や子どもの表情などに注目し、本当に信用のおける施設なのかを判断しましょう。

インターネットの口コミや、実際に通っているかたのお話を聞くのもおすすめです。

・わからないことは質問してみる

不安なことや疑問点があれば、施設の保育士や園長先生に質問してみましょう。質問に対して真摯に対応をしてくれるかどうかも、見極めるポイントになります。見学時だけでなく、説明会などがあればその時でもOKです。

特に、安全面で不安なことはきちんと解決しておきましょう。気にしてほしいのは、近年事故も多い午睡です。午睡中もきちんと保育士が配置されているかなど、人数に余裕があるかを確認しておくとよいでしょう。

・その施設ならではの特徴を知る

認可外保育施設には、その園独自のカラーを出しているところもあります。英語教室、運動遊び、リトミック、自然体験など、種類はさまざま。こういった活動ができるように、あえて認可外という形をとっている施設もあります。お子さまを預けるだけでなく、何か学びを求めている場合はこのような点にも注目してみるとよいでしょう。

また、開所時間や受け入れ可能な子どもの年齢、園行事の量なども確認すると◎です。「遅くまで子どもを預かってほしい」「0歳から預けたい」「保護者が参加する行事が少ない方がよい」など、仕事を続けていくうえで負担のない施設を選ぶことも大切です。

スケジュールを把握しよう

認可外保育施設の場合、認可保育園とは園児募集のタイミングが異なる場合があります。また、抽選なのか先着なのかなど、選考方法も施設によってさまざま。「認可保育園の結果が出てから」と思っていると、もう定員いっぱいということもあります。

もし入園を決めていなくても、情報収集をして応募できるように準備しておくことが大切。認可保育園と並行して応募していくことで、預け先がなくて困るという事態を避けることができるかもしれません。スケジュールをきちんと把握し、余裕を持って行動しましょう。

まとめ & 実践 TIPS

待機児童が多い地域は、認可外保育施設を利用する可能性も高いでしょう。そうなった時に、「ここならOK」という園をいくつか知っていれば安心ですよね。

園開放日なども利用して、認可保育園だけでなく、認可外保育施設もたくさん見学してみましょう。もしかすると、認可保育園よりもステキな園に出会えるかもしれません。

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