賢い子に育つカギは読み聞かせ?! 文部科学省が認めた読み聞かせのメリット
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本をたくさん読む子は頭が良くなる。なんとなくそんなイメージありませんか?
そもそも本当に頭が良くなる? まだ0歳だからスタートは早い? 文字が読めるようになったら読まなくていいの?
今回はそんな読み聞かせに関する疑問を一気に解決します。
この記事のポイント
読み聞かせが学ぶ力を育てる
物語を聞いている子どもは自分と主人公を重ねてお話の中を自由に冒険しています。
主人公を通して様々な体験をすることで「嬉しい」「悲しい」など様々な気持ちに触れることで他の人を思いやる気持ちがグングン育ちますし、場面や主人公の気持ちなど具体的なイメージを思い浮かべることで想像力も身につきます。
また、子どもは繰り返しが大好き。
気に入った絵本や場面は何度でも読んであげましょう。
同じ本を読むのも十分喜んでもらえますが、いつもとは違った本にチャレンジしてみるのもアリ。子どもの興味・関心を広げる良いきっかけに繋がります。
図書館や園からの貸出、読み聞かせ会を利用して、本との出会いを楽しみましょう。
- 読み聞かせで想像力が身につく
- 本が興味や関心を広げる
- 本と出会うきっかけを積極的に作ろう
読み聞かせで学力に差がつく!
文部科学省による平成22年度全国学力・学習状況調査では読書が好きな児童の方が小学校・中学校ともに国語と算数(数学)の平均正答率が高い傾向が見られました。
また、読み聞かせを行った児童は読み聞かせをしてこなかった児童と比べ、小学校2年時に読書に関する興味が約30ポイント、授業に対する楽しさが約20ポイント高いという調査結果もあります。
さらに、世界65の国・地域に暮らす15歳を対象としたOECD(経済開発協力機構)が実施した生徒の学力到達度調査ではフィクション(小説・物語など)や新聞を読む生徒の方が読まない生徒と比べ総合読解力が高いという結果が出ました。
これらのことから本の読み聞かせが学力の土台やその後の読書習慣を作ることが分かります。子どもの力を存分に引き出すためにも読み聞かせの時間を積極的に作っていきたいですね。
読み聞かせの始め時は? やめ時はある?
言葉がまだわからない0歳の赤ちゃんも、絵本を読んでもらうのは大好き。もちろんお話の内容はまだわかっていませんが耳で聞いた音や言葉のリズムを楽しんでします。
また、子どもが小さいうちはお話を最後まで聞いてくれないこともありますがそれでも大丈夫。気に入ったページの絵を見たりおしゃべりをしながら、子どものペースで少しずつ絵本に触れていきましょう。
字が読めるようになっても読み聞かせは大切。
「字を追うこと」と「ストーリーを楽しむこと」を同時に行うことはまだまだ苦手ですが、大人が読んであげることによって「ストーリーを楽しむこと」に集中できるようになります。
耳でお話を聞くことが心地良いと感じられるのは大人も子どもも一緒。
お話を聞くことは自分で本を読むこととは別の楽しさがあるので、子どもが希望する間は読み聞かせを続けましょう。
- 言葉がわからない赤ちゃんは音を楽しんでいる
- 一人読みと読み聞かせは違う楽しさ
- 希望する限り読み聞かせを続けよう
まとめ & 実践 TIPS
言葉や想像力を育ててくれる読み聞かせですが、保護者の方によってはなかなか時間が作れないという方もいるでしょう。
そんなときはお昼寝の前や食事の後など読み聞かせの時間や曜日を決めておくと負担にならないはず。
忙しいときは「あとでね」と言ってしまうこともあるかもしれませんが、今すぐじゃなくても大丈夫。そのあとにできるだけ読んであげてくださいね。
触る絵本や点字の絵本などハンデを抱えた子どもも楽しめる絵本はたくさんあります。本を探す際は図書館や市町村の福祉協議会に相談するとぴったりの本を教えてくれますよ。
また、テレビやDVDなどの映像メディアと親の語りかけは全く別物。
読み聞かせは子どものペースで見たり聞いたりできますが、映像メディアは情報が一方的に映されます。お気に入りのページをじっくり見たり、好きな場面を繰り返したりできる本は子どもの興味・関心を育ててくれますよ。
触れ合いの時間は家族への信頼感も深めてくれます。ぜひ子どもと一緒に読書の時間を楽しんでくださいね。
出典:文部科学省 絵本で子育てを楽しく
URL https://www.kodomodokusyo.go.jp/yomikikase/pdf/fullset.pdf
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