保育園・幼稚園の遠足が中止に……そんな時は「おうち遠足」を楽しもう

  • 育児・子育て

雨やお子さまの体調不良、その他やむを得ない事情で、保育園や幼稚園の遠足に行けなかったという経験はありますか? 台風や感染症など予測できない事態が多い昨今、イベントが予定通りに行われないこともあるでしょう。大人なら「仕方ない」と割り切れても、子どもはそうはいかないこともあります。そんな時に試してほしい、「おうち遠足」の方法を紹介します。

この記事のポイント

せっかくの遠足が中止に……

「遠足の日なのに雨が降ってしまった」「遠足当日の朝に熱が出てしまった」などの理由で、保育園や幼稚園の遠足に行けないこともあるでしょう。

そんな時、お子さまはきっと残念がりますよね。楽しみにしていた遠足に行けないのですから、当然です。そんなお子さまを見て「何とかしてあげられないか」と思う気持ちもあるでしょう。

それなら「おうち遠足」を試してみませんか? 天気に左右されず、お家の中だけで遠足気分を味わうことができます。保育園や幼稚園の行事だけでなく、家族でお出かけする予定がキャンセルになってしまった時にも使えるアイデアです。

特別なものがなくてもOK!お家の中で遠足気分を味わおう

特別なものは用意しなくても大丈夫です。実際に遠足に行く時のものさえあれば、おうち遠足はできます。

・まずは気分作り

「今日はお家の中で遠足をしよう!」と子どもに伝えましょう。突然の提案に、「どういうこと?」と不思議そうにするお子さまもいるかもしれません。ここは、保護者のかたの腕の見せどころです。「笑顔で楽しく」を心がけて、気分を盛り上げましょう。「お散歩して、遊んで、お弁当食べて……」と、その日の計画を伝えてあげるのもよいですね。

・リュックに遠足グッズを詰め込んで

お弁当、水筒、レジャーシートなど、遠足に行くものをそのまま準備します。リュックに詰め込んで背負えば、もう気分は遠足です。帽子をかぶってもよいですね。

お弁当を作るのが大変な時は、買ってきたものを詰め直してもよいですし、おにぎりだけでもよいでしょう。お弁当箱に入っているだけでも、気分が違います。

・お家の中を違う場所に……バスや電車に乗ればさらに楽しい

普段のお家も、見方を変えれば違う場所に見えてきます。たとえば子ども部屋。ぬいぐるみがあれば「あ、ライオンさんがいるよ」と動物園にすることができます。おもちゃが散らかっていれば、遊園地にしてもよいですね。

他にも、お風呂場をプールに見立てたり、窓から見える庭をお花畑に見立てたり……。保護者のかたも、子どもになったつもりでイメージを膨らませてみましょう。

さらに、バスや電車に乗れば楽しさは倍増します。タオルをつなげて大きな輪っかにしたり、段ボールに入ったりすれば、それだけでバスや電車に。何もなければ、肩に手を置いてつながるだけでもOKです。お部屋を回りながら、時々降りて遊びましょう。

・いつもと違う場所でお弁当を食べよう

おうち遠足の時は、普段と違う場所でご飯を食べましょう。子ども部屋やベランダ、スペースがあれば廊下だって大丈夫です。レジャーシートを広げてお弁当を出せば、これだけで十分遠足気分に。

もし普段と同じ場所で食べる場合も、机は使わずレジャーシートを広げてみてください。ちょっと違うだけで気分は変わるはずです。

・終わりまで遠足気分のまま

おうち遠足の難点は、「いつ終わりにするの?」というところではないでしょうか。ダラダラ終わりにしてしまうと、その後の生活のメリハリがなくなってしまいますよね。

そんな時におすすめなのが、終わりまで遠足らしさを演出することです。お弁当を食べ終わったら、もう一度バスや電車に乗ってお部屋を回りましょう。来た道を戻るような感じです。今日一日の思い出を話しながら回るのもよいですね。そして、始めの場所に戻ってきたら「今日は楽しかったですね。これで遠足はおしまいです」ときちんと締めればOK。「疲れたのでお家に帰ったらしっかりお昼寝をしましょう」と加えれば、その後の生活もスムーズに進むかもしれません。

遠足以外も再現できる!お家時間を楽しむテクニック

お家で再現できるのは、遠足だけではありません。たとえば映画。ポップコーンや飲み物を用意して、部屋を暗くしてDVDを鑑賞します。これだけで、まるで映画館に来たような気分を味わえるでしょう。またお祭りなら、笛や太鼓のBGMを準備しましょう。屋台メニューを紙コップやタッパーに入れて並べれば、お家でも縁日を演出することができます。

中止になったり、キャンセルしたりしたイベントや行事があれば、ぜひお家で再現してみてはいかがでしょうか。部屋の灯りを暗くしたり、BGMを流したりするだけでも、気分はガラッと変えられます。

まとめ & 実践 TIPS

遠足などの行事は、やむを得ず行けなくなってしまうこともあります。そんな時は、「残念だったね、また次を楽しみにしていようね」と共感してあげることも大切。でも、もしお家でできることがあれば、悲しい気持ちを楽しい気持ちに変えてあげられるかもしれません。


おうち遠足なら、難しい準備は必要ありません。普段とちょっと違った動きをしたり、イメージを膨らませたりするだけで、特別感を演出することができます。予測できなかった事態に対しても、気持ちを切り替える工夫をしていきましょう。

プロフィール



「ベネッセ教育情報サイト」は、子育て・教育・受験情報の最新ニュースをお届けするベネッセの総合情報サイトです。
役立つノウハウから業界の最新動向、読み物コラムまで豊富なコンテンツを配信しております。

  • 育児・子育て

子育て・教育Q&A