子どもが「スマホを持たせてほしい!」と言ったとき、保護者はどうする? スマホとのちょうどいい付き合い方とは

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小学生の子どもからの「スマホを持たせてほしい!」というリクエストにどうすればいいか検討中のご家庭も多いのではないでしょうか?
大人はスマホを普段便利に使っているので、良さもわかってはいるけれど、小学生の子どもに持たせるのはいろいろ問題があるのではないかと考えてしまいますよね。
ここでは、小学生がスマホとちょうどよく付き合うにはどうすればよいかをご紹介します。

この記事のポイント

小学生のスマホ利用の現状は? みんなはどうしてる?

内閣府「平成30年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果」によると、平成30年では小学生の85.6%がインターネットを利用しており、そのうち45.9%がスマホを利用しているとのことです。インターネット利用の過半数をスマホ利用が占めていることから、スマホを日常的に使っている小学生が多いことが分かりますね。ただし、機器の占有率を見ると、スマホ利用のうち子ども専用のスマホを使用しているのは35.9%となっており、親と共有のスマホを使っている57.1%よりは少ない結果となっています。
この結果をみると必ずしも多くの小学生がスマホを持っているわけではなさそうなので、子どもからの「みんな持っているから欲しい」という声には少し懐疑的になってもよいのかもしれません。

小学生がスマホを利用するメリット・デメリット

では、小学生がスマホを利用するメリット・デメリットについては、どんなことがあるでしょうか?

小学生がスマホを利用するメリット

・親子間で連絡が取りやすい
・位置情報などが分かり安否確認がしやすい
・検索や学習アプリの利用などスマホを使って学習に役立てることができる
・スマホを持っている友達と連絡を取り合える

小学生がスマホを利用するデメリット

・スマホばかり気にして勉強の時間が無くなってしまう
・スマホの長時間利用による視力の低下が心配される
・アダルトサイトや暴力的表現のサイトなど有害サイトの閲覧の危険
・SNSで知らない人とやり取りをする危険

小学生がスマホデビューする前には徹底的に家族でルールを話し合う必要あり!

スマホは確かに使い方を間違えなければ便利なものですが、デメリットからもわかるように多くの危険に気を付ける必要がある道具だといえます。
小学生の子どもにスマホデビューを許す前には、徹底的に家族でルールを話し合うことが大切です。スマホデビューに際して話し合っておきたいルールには以下のようなものがあります。

・スマホを使う時間を決める
・保護者の目の届くところで使用する
・SNSで知らない人とやり取りをしない
・フィルタリングをかける
・宿題などやるべきことをやってからスマホを使う

できればルールは保護者が一方的に決めるのではなく、子どもにスマホの危険性を伝えて納得した上でできれば子どもから提案させるようにして決めてください。そうすることによって自分が決めた責任感からルールを守る意識が子どもに芽生えるでしょう。

まとめ & 実践 TIPS

小学生にスマホを持たせるときには、家族で十分話し合うことが大切です。スマホの便利な部分ばかりに魅力を感じている子どもに、<スマホを持つデメリット>もしっかりと説明してルールを決めてしようすることに納得してから導入するようにしましょう。
また、子どもの前で保護者が長時間スマホを使うことも考えものです。小学生にスマホを持たせるのであれば、大人もよいお手本となるようにしたいものですね。


出典:平成30年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果
URL https://www8.cao.go.jp/youth/youth-harm/chousa/h30/net-jittai/pdf/sokuhou.pdf

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