ゲームがやめられない小学生 家庭でのルールの決め方と実践のポイント
- 育児・子育て
小学生の子どもにゲームを買ったけれど、ルールを守れずゲームざんまい。一体どうすれば……と悩んでいませんか?
ポイントは「親子共に納得できる妥協点を見つける」こと。上手なルールの決め方と、実践のコツをお伝えします。
「守れるルール」は子どもに決めさせることがポイント
子どもの健康や将来のことを考えると、ゲームをする時間は少しでも短くしたいもの。つい「大人目線」でルールを決めてしまっているご家庭もあるでしょう。でも、好きなゲームを楽しみたい子どもの気持ちを理解してあげることも大切です。子どもが「ルールを押し付けられている」と感じないよう、ルールを決める際は、親子でしっかりと話し合いましょう。
・ルールを決める理由を話す
「目が悪くなるから」「会話を楽しむ時間が減ってしまうから」など、子どもを大切に思っているからこそルールを決めたい旨を伝えましょう。親が自分のことを大事に思ってくれているという実感がわけば、子どもはそのルールを受け入れてくれる可能性が高くなります。
・ゲーム以外の「やるべきこと」を確認する
子どもが家でやるべきことを全てこなすには、どれくらいの時間が必要か、1日のなかで自由に使える時間はどれくらいかを親子で一緒に確認して、おおまかにでもよいのでスケジュールを組んでみましょう。スケジュールを見える化することで、ゲームにどのくらい費やせるかを子ども自身がイメージしやすくなります。
もし、子どもがゲームを長時間する計画を立てた場合は、ひとまず否定はせず、「続けてやるのではなく、スキマ時間を使ったらどうかな」「夜は遅くても19時半までにしようね」などのアドバイスをして、上手に休憩をはさめるようにうながしましょう。
守れたとき、守れなかったときの「その先」まで話し合っておく
親子でしっかり話し合って一緒に決めたルールでも、守れない日はもちろんあるでしょう。「守れなかったときは、どうするか」ということについて、親子であらかじめ話し合っておくとよいでしょう。守れなかったときのことを話し合うときのポイントをお伝えします。
・守れなかったら捨てる、などはNG
守れなかったら「捨てる」という条件をつけることは、親子の信頼関係が壊れる原因にもなりがちです。約束を守らなかったからといって、保護者が高額なゲーム機を捨てるような行為は、子どもから見ても、納得がいかないものです。「捨てる」という約束を安易にしないようにしましょう。
一方で、「守れなかった次の日は、ゲーム禁止」というルールは、比較的実践しやすいようです。子どもがルールを守れなかったとき、親は感情的に叱るのではなく「ママは悲しいよ」など、気持ちを落ち着いた態度で伝える方法も有効なようです。子どもが、ルールを守れなかった自分の行動を反省することで「次からはちゃんとルールを守るぞ!」という気持ちになってもらうのが狙いです。
・ルールを守ったらどんないいことがあるかをイメージ
ルールを決めるとき「このルールを守ったら、自分にとってどんないいことがあるか」を子ども自身に想像させると「それなら、守ったほうがいいな」と、子どもも納得しやすいようです。
・ずっと守れたらご褒美も
お子さまの性格によっては「1ヶ月間ルールを守れたら、好きなお菓子を買おう」など「先のメリット」を提案することがルールを守るモチベーションになることもあります。お子さまがルールを守って遊んでいるときは、「いつも約束を守ってくれてありがとう、ママ嬉しいよ」など、お子さまを褒めつつ、親の気持ちを伝えるのも効果的です。
親はお手本になるための行動をしよう
子どもにルールを守ってもらいたいときは、親もルールを守り、子どもにお手本となる行動を見せましょう。子どもにゲームを禁止している時間に、親がスマホをずっといじっている姿を見ると、子どもはどう思うのでしょうか。子どもがゲーム以外のやるべきことに励んでいる時間は、親もダラダラした姿を見せないよう努力し、親子でメリハリのある生活が送れるよう工夫していけるとよいですね。
まとめ & 実践 TIPS
親子で決めるゲームに関するルールは、親子で話し合って、子どもが守れるものにすることが大事です。
ルールを決めるときに大切なことは、子どもに「ルールを守るメリット」を知ってもらうこと。子どもがルールを守れたら褒めてあげましょう。
出典:文部科学省委託事業 情報モラル教育推進事業 保護者用啓発教材パンフレット
URL
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2016/06/07/1371802_3.pdf
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