子どもの能力は声掛けで変わる?知的好奇心を引き出す方法
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- 育児・子育て
好奇心はどんな子どもにも必ずあるものです。その好奇心をうまく引き出すためにはどうしたらよいのでしょうか。
子どもの知的好奇心を高める方法をいくつかお伝えします。
子どもの興味を引き出す方法
子どもが親に、「何で?」と聞いてくるのは興味を示し疑問に感じているときです。
子どもが知りたいと思った事に関して、すぐに答えを教えてしまうよりも「一緒に調べてみようか」と声を掛けた方が、子どもはやる気になるでしょう。
子どもに自分だけで調べさせると、うまく調べられず、途中で投げ出してしまう可能性があるので、まずは親子で一緒にやってみるのがおすすめです。一緒にやると、子どもの心の中に楽しいという気持ちが沸いてきます。
子どもは調べ方があまりよくわからず、ちょっと面倒だと感じるかもしれません。そんなときは、保護者からの「一緒にやってみよう」の一言で、子どもの心に火がつくこともあります。
子どもの興味を引き出すためには、保護者が先に答えを教えるのではなく、親子で共に考え、共に答えを導き出すという経験が重要です。
子どもは、知りたいことを調べる方法さえ身に付けられれば、今度は自分の力でやってみようという気持ちが芽生えます。子どもは次々と「どうして?」「何で?」という質問をしてくるものですが、それはそのお子さまの好奇心が旺盛な証拠でもあるでしょう。
保護者のかたは、子どもの質問攻めに苦労するかもしれませんが、子どもが何かに興味を持っているタイミングは、学びのチャンスでもあります。子どもが質問をしてきたときには、ぜひ知的好奇心を高める声掛けをしてみましょう。
子どもが自分の力で考えられるようになるには、いろいろな経験が必要
子どもが成長していく過程では、いろいろな経験を積み重ねていくことが必要でしょう。特別なイベントなどに参加するのではなく、普段の親子で一緒に過ごしている時間の中でも、いろいろな経験をすることができるものです。
例えば親子で虫捕りをしたときは、虫を捕まえたり、観察したりするだけでなく、気になった虫については図鑑を使って調べるのがおすすめです。
図鑑には、他にも色々な種類の昆虫が紹介されているので、調べているうちに昆虫についてもっと知りたいという意欲がわきます。
ご家庭で、昆虫を飼育することも、子どもにとってはよい経験になります。昆虫を飼育することを通して、その昆虫は何を食べるのか、どんな特徴があって、どんな環境が過ごしやすいのかなど、昆虫の命が目の前にあるからこそ、大切にしなくてはいけないと感じ、大切な昆虫のことを知ろうとする姿勢にもつながるでしょう。
子どもの好奇心を育むためには、普段の生活の中で、子どもが自然と好奇心を持てるような環境をつくっていくことが大切です。
保護者は子どもが試行錯誤していると、つい「こうした方がよい」と言ってしまいそうになりますが、まずは子どもの意見を尊重してみましょう。やりかたが間違っていても、遠回りすることになっても、自分の力でやってみた結果、失敗したのであれば、次はどうすればよかったのかを自分の力で考えられる子どもになります。
失敗は成功のもと、と言うように、失敗を繰り返しながら何度も挑戦した経験は、必ず子どもの成長につながるでしょう。
子どものやる気を応援する
子ども自身がやりたいと思うことを見つけ、それを一生懸命やっている姿を見ると、心配してつい口を出してしまうのが親心かもしれません。子どもがアドバイスを求めてきたときには、必要なサポートをしてあげてよいのですが、アドバイスをする際は、子どものやる気を損なう言い方をしないよう気をつけましょう。
サポートしたあとは、子どもが自分でどんな答えを導き出すのか、そっと見守る姿勢も大切です。
保護者が子どもの活動を応援するときは、手を貸しすぎず、必要なときだけサポートするようにしましょう。
まとめ & 実践 TIPS
いろいろな経験や、声掛けが子どもの好奇心を高めるきっかけになるものです。
親子で一緒に何かに取り組んだときの楽しさは、子どもの記憶にも残るでしょう。
子どもの好奇心や、やる気を高めるのに一番効果的な方法は、子どもを褒めることではないでしょうか。
子どもは親に褒めてもらえると、もっと頑張ろうという気持ちになるものです。
頑張ろうという気持ちになっているときに、図鑑や本が身近なところにあって、知りたいことをすぐ調べられる環境を整えておくことも大切です。
お子さまの興味や関心に応じて、博物館や図書館、水族館などが自宅の近くにあれば、是非行ってみるとよいと思います。
子どもがどんなことに興味を持つのか、何がきっかけになるのかは、本当にわからないものです。子どものやってみたいという気持ちを大切に、親子で楽しみながら、いろいろな体験を重ねていってくださいね。
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