家庭用ビニールプールで子どもが大喜び!家にあるもので楽しむコツ[スーパー保育士のお悩み解決]
本格的な夏がやってきました。でも今年の夏は新型コロナウイルスのせいで、いつもの夏とは違う夏になってしまいそうですね。夏休みの計画も思うようには立てられず、この夏を親子でどう過ごそうかと悩まれているご家庭も多いことと思います。そこで今回は、今年の夏を親子ともども少しでも快適に過ごす方法を考えていきたいと思います。
思う存分、ご家庭で水遊びをしてみませんか?
夏と言えば海とプールですよね。でも、今年は全国的に開放しない海水浴場が多く、レジャープールなどもさまざまな制限があったりして、幼児連れには負担が大きいようです。
とは言っても、子どもは水遊びが大好き。そこでご提案。今年は思う存分ご家庭で水遊びをしてみませんか?
家庭用ビニールプールで楽しもう
おすすめは、家庭用ビニールプールです。直径1mくらいの小さなものでも、子どもにはれっきとしたプールです。庭先で、もしくはベランダで、思う存分に楽しませてやってほしいと思います。子どもは全身が水に浸かることができればそこはもうプール。きっと満足してくれます。
家庭用ビニールプールに水を入れるときの一工夫
夏の水道水の温度は26度前後で、幼児にはやや冷たく感じるので、少しお湯を足し、水温を1~2度高めておくと、気持ちよく遊べます。水道水の消毒塩素の効力が薄れるので、できるだけ遊ぶ直前に水を入れるようにしましょう。
家にある道具やおもちゃを活用して、プール遊びをより楽しく
水鉄砲などの水のおもちゃを用意しておくと、レジャープールでは楽しめない家庭ならではのプール遊びが楽しめます。
保育園や幼稚園では、プールにスーパーボールや、小さな魚型の醤油さしを金魚に見立てて浮かべ、計量スプーンなどですくって遊ぶ金魚すくいごっこもよく行いますが、子どもには大人気です。小さな網や本格的なポイを使ってすくうのもいいかもしれません。
ペットボトルや、乳酸菌飲料などの容器を数種類準備し、その中に計量スプーンで水を入れたり容器から容器へ水を入れ替えたりする遊びも子どもは大好きです。
ペットボトルの下の方に、円周に沿って2~3センチおきに小さな穴をあけておくと、とても楽しいシャワー遊びができますよ。フタを閉めるだけでシャワーが止まる不思議さも子どもにとっては楽しいところです。
遊ぶ時間の長さにも注意 遊んだあとは、体を休ませる
家庭用プールなら毎日でも楽しめますが、水にぬれると体は疲れます。遊ぶ時間は30分~45分くらいにし、少なくとも15分おきにプールから上がって、日陰で休憩を取るようにしましょう。上がったあとはぬるめのお湯のシャワーが気持ちよく、そのあとは、体が冷えないよう、室内の冷房は普段よリ高めに設定しておきましょう。
遊びを終えたあとしばらくは、激しく動き回る遊びは避け、絵本読み、塗り絵、パズルなど、静かな遊びをし、体を休ませることも大切です。
おふろでプール感を演出すポイントは?
家庭用プールでの水遊びが難しいご家庭は、おふろがプールに早変わり。プール感を演出するポイントは、(1)お湯ではなく水を張る (2)水深は20~30cm程度 (3)水着を着用する、です。
少しお湯を足すことや、遊び方他の諸注意は、前述の家庭用プールのときと同じです。
子どもがプール遊びをするときは、親はそばで見守ることが大切
プール遊びや、おふろでの水遊びは、水深10cmでも事故につながることがあるので、子どもが遊ぶときはできるだけ親がそばで見守ることが大切です。つかの間の水遊びを自分が楽しむつもりで親も一緒に遊ぶようにすると、子どもはとても喜びます。子どもにとって遊びはどんなものでも楽しいものですが、そこに親が関わってくれるとその遊びが何倍も楽しくなり、笑顔の数もうんと増えていきますよ。
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著者:原坂一郎 出版社:春陽堂書店