「読み聞かせ」に最適な絵本は、乳幼児の月齢によって変わる!?
赤ちゃん向けの「絵本」はバラエティー豊かで手に取るだけで楽しいですが、本屋さんや図書館に行っても、どれを選べばよいのか迷ってしまう保護者のかたも多いのではないでしょうか。
国際学力調査PISA(生徒の学習到達度調査)の報告(※)では、「幼児期の読み聞かせは読解力を育む」と言われています。小さいころから「読み聞かせ」に親しむことで、子どもをぐんと伸ばしてあげられるなら……、「読み聞かせ」をもっと子育てに取り入れたくなりますね。
今回は読み聞かせを上手に行うポイントと、〈こどもちゃれんじbaby〉の絵本をもとに赤ちゃんの発達段階ごとに大切にしたいこと、読み聞かせに最適な絵本の特徴をご紹介します。
乳幼児の「読み聞かせ」に向いている絵本の特徴とは
絵本の読み聞かせは、赤ちゃんを育てていく上で非常に重要な親子のスキンシップ方法の一つです。また絵本の読み聞かせには、「喜怒哀楽の感情が豊かになる」「心が落ち着く」「言葉が豊かになる」「知識を身につけられる」など多くのメリットがあると考えられています。
しかし、いざ「読み聞かせ」を実践しようとしても、「まだ言葉のわからない赤ちゃんは、どんな絵本を喜んでくれるの?」「どんなふうに読み聞かせしてあげればいいの?」と不安に感じる保護者のかたもいるでしょう。
絵本は、赤ちゃんの月齢・年齢による興味の広がりに合わせてぴったりのものを選ぶことが大切です。そして「赤ちゃんの反応を見ながら読む」「リラックスした雰囲気を作り出す」「はっきりゆっくり読む」ことを意識して読んでみることから、はじめてみましょう。
■月齢0~6ヵ月は「スキンシップ」を大切にする絵本
まだ視力が発達していないこの時期には、コントラストのはっきりしたカラフルな絵本を選ぶとよいでしょう。言葉の意味はわからなくても、優しい声のトーンは感じているので、声の心地よさやスキンシップで絵本の楽しさを感じさせてあげましょう。
■月齢7ヵ月~1歳は「しかけ」で遊べる絵本
視野も広がり、自分からさわったり握ったりを進んでやってみるようになります。奥行きや立体が理解できるようになるため、「しかけ絵本」を取り入れるのもオススメです。好奇心の広がりに合わせて、リズミカルな言葉の響きを楽しめる絵本、穴があいていて指を入れたり、めくったり隠したり、貼ってはがせるパーツのついた絵本など、少し凝った絵本に挑戦してみるものよいかもしれません。
赤ちゃんは少しずつ視野が広がり、手指が上手に使えるようになり、言葉も増えていく、そんな成長に合わせて、適した絵本を選んであげたいですね。赤ちゃんの月齢に合わせて、読み聞かせのポイントがしっかりと盛り込まれており、きめ細やかなアドバイスも情報として得られるのが〈こどもちゃれんじbaby〉です。ここからは、〈こどもちゃれんじbaby〉がお届けする絵本が、いかに乳幼児向けに作られているのか、そのポイントをご紹介します。
成長に合わせてお届けする〈こどもちゃれんじbaby〉の乳幼児向けの絵本
〈こどもちゃれんじbaby〉では、赤ちゃんの月齢に最適な「読み聞かせ」に役立つ絵本とエデュトイ(知育玩具)が毎月届きます。0歳児〜1歳児にかけては、1年間で大きく成長する時期です。だからこそ、月齢の発達に合った成長につながる遊びはとても重要になってきます。
〈こどもちゃれんじbaby〉は、五感を刺激しながら親子で楽しく触れ合える教材であることを大切にしています。たとえばエデュトイ「五感で楽しむ4WAYベビージム」は、ねんね期の赤ちゃんの感性・知性・運動機能を育む大人気教材です。絵本については、こうしたエデュトイと連動しながら、発育・発達や月齢に応じた内容の本が定期的に届けられます。
読み聞かせ絵本の内容を紹介しながら、その月齢で大切にしたいことをみていきましょう。
■月齢3~5ヵ月・・・特別号【声やスキンシップを楽しむ絵本】
この号で届く『あかちゃん』という読み聞かせ絵本は、赤ちゃんのかわいらしさをいとおしむ内容です。この時期の赤ちゃんは視力が弱くぼんやりとしか見えていませんが、耳はよく聞こえています。言葉の意味はわからなくても、優しい声のトーンは感じているので、語りかけられる心地よさを体験させてあげましょう。
■月齢6ヵ月・・・6カ月号【声に合わせた絵の変化を楽しむ絵本】
『いない いなーい』は、赤ちゃんの大好きな「いないいないばぁ」をもとに、「ちゅっ」「ハグ」「たかいたかい」の身近なスキンシップ遊びを楽しめる絵本です。この時期の赤ちゃんの反応はまだゆっくりしているので、読み聞かせるときは、ゆっくりメリハリをつけて。「いない いなーい」で少しためてから、ちょっと素早く「ばぁ!」のページをめくるとリズムがついて楽しいですよ。
■月齢7ヵ月・・・7カ月号【言葉の響きを楽しむ絵本】
『よいしょ こらしょ』は、言葉の響きを楽しむ絵本。感情を込めやすい「わぁ!」「あれ?」などの感嘆語や「おっとっと」など響きが面白いフレーズを通して、赤ちゃんが言葉の面白さや、響きの違いから感覚的に意味の違いも捉えられるようになっていきます。コントラストのはっきりした赤いりんごや黄色いバナナの絵は、赤ちゃんの視覚的な興味をかき立てます。
■月齢8ヵ月・・・8カ月号【言葉のリズムを楽しむ絵本】
『きらきら なあに?』は、言葉のリズムを楽しめる絵本。赤ちゃんの目にとまりやすいキラキラ素材を使ったしかけと、リズミカルな音に触れて、言葉の楽しさを味わえます。好奇心旺盛な乳児期後半の赤ちゃんは、キラキラのしかけが見える穴に指を入れたり、まわりをなぞったり。見て、聞いて、触って、たくさんの感覚を楽しみたい月齢です。
■月齢9ヵ月・・・9カ月【身近な言葉に親しむ絵本】
『ことりの ぴっぴ』は、「おひさま」「おはな」など身近な言葉に触れられる絵本。フェルトのしかけをめくるとストーリーが展開するので、能動的に参加できる楽しさがあります。赤ちゃんが自分でしかけをめくりたがったら、ぜひさせてあげましょう。朝から夜へと時間の流れがあるストーリーなので、朝昼夜いろんな時間に読み聞かせてあげるのもよいですね。
■月齢10ヵ月・・・10カ月号【あいさつのしぐさに触れる絵本】
『こんにちは』は、あいさつのしぐさに親しむ絵本。指人形のパンダが友だちとあいさつをするストーリーです。おうちのかたが「こんにちは」「バイバイ」などあいさつに合わせて、指人形の手を動かしたり、ペコっと頭を下げたり、しぐさを見せることで、赤ちゃんがあいさつの動作を楽しく覚えていきます。
■月齢11ヵ月・・・11カ月号【やりとりを楽しむ絵本】
『とって とって』は、やりとりの楽しさを味わえる絵本。面ファスナーつきの果物パーツを絵本につけたりはがしたり、おうちのかたと渡しあったりしながら、やりとり遊びを楽しめます。親指と人差し指を使って小さなものをつまめるようになるこの時期。絵本に張り付けた果物パーツをベリッとはがす感覚が面白く、つけたりはがしたりを繰り返しながら、手指を使うことにも慣れ親しんでいきます。
■1歳・・・1歳【優しい気持ちを育む絵本】
『みいちゃん いいこ いいこ』は、優しい気持ちを育む絵本です。猫の「みいちゃん」の毛をイメージしたふわふわの布がついています。それぞれのページに書かれた「いいこいいこ」「とんとんとん」「こちょこちょ」などの言葉をもとに、絵本の中の「みいちゃん」をなでたり、くすぐったりして手遊びを楽しむことができます。この手遊びを通して、「いいこいいこ」のときはやさしくゆっくりなでる、「とんとんとん」のときは連続して軽くたたくなど、「言葉によって動作を変えること」を自然と理解できるようになるでしょう。
この他にも、月齢7ヵ月のエデュトイ(知育玩具)には布製の絵本もあり、握る、引っ張る、めくるなど赤ちゃんが繰り返しさわりたくなる仕掛けと感触で、手指を使った遊びを楽しんでいきます。子どもの好奇心を刺激しつつ、親子のスキンシップを深めていきましょう。受講者からは、「絵本のイラストのトーンがバラエティーに富んでいて、親の私も届くのが楽しみです」という声も届いています。
このように、〈こどもちゃれんじbaby〉には、絵本の読み聞かせの導入に役立つアプローチがたくさん盛り込まれています。
必ず赤ちゃんの《お気に入り》が見つかる教材
「読み聞かせ」にチャレンジしていると、「同じ絵本を何度も読みたがる」「お気に入りのフレーズの部分を読むと喜ぶ」など、さまざまな発見があると思います。いろいろな種類の絵本で、「読み聞かせ」を試してみましょう。
〈こどもちゃれんじbaby〉に入会すると、発育・発達や月齢に合った内容の読み聞かせ絵本と、それに連動した知育玩具が毎月お手元に届きます。お子さんの成長段階に合わせた、良質な体験ができる教材が月齢ごとに用意されていることが魅力です。また、専門家からの「絵本をどうやって読むと楽しいか」というアドバイスも育児情報誌などでお届けしています。
〈こどもちゃれんじbaby〉は、お子さんはもちろん、保護者のかたも読み聞かせが楽しくなることを大切にしています。〈こどもちゃれんじbaby〉の絵本を使った「読み聞かせ」を親子の時間に取り入れることで、お子さんに絵本を好きになってもらいましょう。
「五感で楽しむ4WAYベビージム」,月齢3~5ヵ月向け,こどもちゃれんじbaby特別号,2019年度
(※)ベネッセ教育情報サイト「幼児期の読み聞かせが読解力を育む 国際学力調査も注目の読書体験」
https://benesse.jp/kyouiku/201301/20130108-4.html