1年生になったら親子で寝るのは卒業すべき?

全国の小中学生のお子さんを持つ保護者のかたに、「何歳までお子さんと同じ部屋で一緒に寝ていましたか?」という質問を聞きました。

※全国の小学4年生~中学3年生のお子さんを持つ保護者のかたを対象に、2018年11 月にアンケートを実施。回答者数360人。

「6歳~9歳まで」一緒に寝ていたという回答が360人中89人、25%とやや多い結果となりました。小学校入学前後にやや増えるのは、入学を機に子ども部屋を作る家庭が多いことを反映しているのかもしれません。

小学校入学のタイミングでなくても、「子ども専用のベッドを購入したから」(11歳・男子の保護者)、「引っ越しをして自分の部屋を作ったから」(13歳・女子の保護者)、「家族が増えて部屋が狭くなったので親とは別の部屋で寝るようになった」(10歳・女子の保護者)といったきっかけも寄せられました。このように子ども部屋を作ったことをきっかけに一人で寝るようになるお子さんが多いようです。
さらに「二段ベッドを買ったから、姉妹で寝るようになった」(10歳・女子の保護者)、「もともとお兄ちゃんと一緒に寝ているから」(9歳・男子の保護者)と、きょうだいと一緒に寝ているというケースもありました。

続いて「今でも一緒に寝ている」と回答したかたのお子さんの年齢内訳を、人数ごとと比率ごとに分けてみました。

「今でも一緒に寝ている」と回答したのは192人で、全体の50%以上。今回アンケートに答えてくれた13歳~15歳のお子さん80人のうち、「今でも一緒に寝ている」と回答したのは29人でした。中学生でも保護者と同じ部屋で寝ているケースは、それほど多くはありませんがゼロではありません。

子どもの成長は個人差が大きいものです。「うちの子も1年生だから、そろそろ一人で寝かせるべき?」とあせる必要はありません。無理に自立させようとするよりも、お子さんが安心して「一人で寝たい!」と言うまでは、お子さんの気持ちを受け入れてあげられるとよいですね。

スキンシップ卒業はお子さんのタイミングを大切に

「いつまでも手をつないで歩いていては、子どもっぽくて恥ずかしい」「ある程度の年齢になったら一人で寝る習慣を付けないと自立が遅れる」と考える保護者のかたもいます。しかし、最近では、スキンシップは子どもの自己肯定感を高めるのに役立つという話題も注目されています(※)。大好きな人と触れ合うと「自分は愛されている」と実感することができ、自己肯定感を高めることにつながると言われています。

手をつなぐこと、抱っこをすること、一緒に寝ること。どれも「○○歳までに卒業しなければ」と神経質にならず、お子さんがスキンシップを求めるうちはしっかり受け止めてあげたいものですね。

(※)参照:お子さまを「言い訳名人」にしない!大切なのは自己肯定感を高める声かけ!|ベネッセ教育情報サイト
https://benesse.jp/kosodate/201701/20170109-2.html

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