保育園で役員になってしまった!どんなことをするの?

保育園の役員に選ばれ、不安になった経験はありませんか? 保育園には役員制度がないと思っている方も、意外と多くいらっしゃるのが現状です。保育園では園行事を円滑に進めるために役員の存在は欠かせません。
これから役員に選ばれるかもしれない、その予定がある、そんな保護者の方々のために、保育園の役員のやることや、メリットについてご紹介します。

保育園の役員はどんな活動があるの?

保育園の役員が行う主な活動の中には、以下のようなものがあります。

・保護者会の意見を取りまとめる
保護者の意見をまとめて、保育園に届ける役割をします。わが子を通わせる保育園に対して、親の思いが伝えられるとても大切な機会です。

・役員会への出席
主に、役員選出や予算決めなどを行います。役員が決まると、複数人いる役員の中から、会長、副会長、会計、会計監査、イベントの担当などの細かい役決めも行われます。

・季節ごとのイベントなどのお手伝いや運営
園によって異なりますが、保護者会が主体となって行われるものの一例に、夏祭りや餅つきといったイベントがあります。こうした季節のイベントに合わせてバザーや模擬店を行う園もあり、イベントを担当する役員が中心となって、企画、運営、準備のすべてを行う場合もあるようです。サポート役として、役員以外の方にも係が割り振られる場合もあります。

また、運動会、お遊戯会のお手伝いをする園もあり、運動会では保護者が参加するプログラムの企画、運営なども担当します。お遊戯会では、保護者会からの出し物がある場合もあります。それぞれの園によって、どの範囲のお手伝いをするのかは異なるようです。

園によって異なりますが、役員同士の集まりはイベントの1か月前をめどに行われ、平均すると月に一回程度で開かれる園もあります。日程は、比較的参加しやすい時間の平日夜や休日の方が多く、だいたい土日に行われることが多いようです。また、保育園によっては担当するイベントを決めて、少人数での細かい内容の打ち合わせをすることもあります。

保育園で役員をやるメリット4つ

1:先輩ママから、育児のアドバイスなど、他の話を聞くきっかけができた
役員になると、さまざまなクラスのママと交流することができます。そのため、普段の送り迎えのときには話す機会の少ない、異なる年齢の子供を持つママと知り合うきっかけにもなります。先輩ママなら経験済みであろう育児の悩みを相談し、気軽にアドバイスを聞くことができます。

2:行事について自分が提案することができた
役員になると、どんな行事内容にするのか打ち合わせることになります。打ち合わせでは、新しい取り組みなど自分でやりたいと思うことを提案することができます。わが子を楽しませたいという思いで、新しい行事を提案してみてはいかがでしょうか。

3:ママ友、パパ友ができた
保育園では、ママ同士、パパ同士は、送迎のときに顔を合わせる程度です。幼稚園のように、茶話会など親しくなる交流の場が開かれることが少ないため、なかなかママ同士、パパ同士が親しくなる機会がありません。役員になり、ひとつのイベントを作り上げる過程で、ママ友、パパ友という知り合いができる場合もあります。

4:先生とよく話すようになり、子供の様子も知ることができた
保育園に足を運ぶ機会も増え、子供がいない落ち着いた状態で先生と話をすることができます。普段の送迎の時間帯とは違い、ゆっくりとお子さまの様子を知る機会になるでしょう。

保育園との距離が縮まり、子供にも良い影響を与える

子供が楽しみにしている行事に関わることができるのは、ママにとって、またとない経験ができるチャンスではないでしょうか。
忙しい時間を割いて役員の仕事をすることはもちろん大変です。しかし、保育園の先生と話をする機会が増え、子供の様子を詳しく知ることができるなどのメリットもあります。

また、ママやパパが役員をすることは、子供たちにとっては積極的に園のイベントに関りを持ってくれていると感じるため、とても嬉しく、また誇らしく思うようです。
役員をやることで、自分のパパやママが頑張っている姿は、お子さまの励みになるかもしれません。そして、頑張った経験は、自分自身のためにもなります。役員=面倒なこと、嫌なことという固定観念を捨てて、積極的に参加してみてはいかがでしょうか?

役員になって、保育園行事を親も一緒に楽しもう!

役員というと、面倒なことを押し付けられて、できれば避けたいものというイメージが定着しています。しかし、保育園のイベントでママやパパが活躍している姿は、子供にとっては嬉しく、より保育園で過ごす時間を楽しめるきっかけにもなります。役員になり保育園行事に積極的に参加して、お子さまと一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか?

プロフィール



保育士として15年以上にわたり、福祉施設、託児所、保育園などさまざまな場面での保育業務に携わる。
食育実践プランナー資格も有している。

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