予約2年待ちの片づけアドバイザーが教える!子どもにも伝えたくなる極意とは?

ベネッセ教育研究所の調査では、整理整頓ができる子は、学習の自主性も高いことがわかりました。保護者のかたも、お子さんに自分で片づけをしてほしいと思っているものの、ご自身が片づけについての悩みを抱えている場合もあるかもしれません。
そこで、家族全員で片づけが得意になるメソッドを、片づけアドバイザーの石阪京子さんにお聞きしました。石阪さんのレッスンは片づけの習慣が身につくという評判を呼び、2年待ち。片づけのプロが教える極意とは、どんなものでしょうか。

家事が楽になる「7割収納」のススメ

収納スペースには使わないモノがいっぱいに詰め込まれていて、部屋には収納に入り切らないモノが散乱していて片づけられない……そんなかたは多いのではないでしょうか。
そこでおすすめしているのが「7割収納」です。7割収納とは、収納スペースに10割満たんにモノをしまうのではなく、あえて7割の量に押さえ、3割のスペースを空けておく片づけ方法のこと。

収納スペースにはつい隙間なくモノを詰めたくなりますが、10割すべてに収納していると、しまうときや取り出すときにいちいち試行錯誤しなければなりません。また、空いている隙間を探して本来あるべきではないところにパズルのようにモノを詰め込むようになると、ほかの家族はどこに何がしまってあるのかわからないだけでなく、使ったモノを再び収納することができなくなってしまうのです。
そこで、3割の空きスペースを残しておくと、家族の誰もがすんなりとモノを収納できるようになり、片づけがとてもラクになるのです。

「7割収納」実践の基本、3つのポイント

では、具体的にどうすればモノを減らして7割収納にできるのでしょうか。
お子さまと一緒に実践できる、その片づけのコツをお教えしたいと思います。

1.部屋の役割を明確にする
私はよく片づけでお悩みのかたのおうちに足を運んでレッスンをすることがあるのですが、そこでよく目にするのが、リビングにお子さまのおもちゃや勉強道具、お母さんの化粧品、お父さんの洋服など、個人のモノが出しっぱなしになっているという光景です。
本来、リビングは家族が集ってリラックスするスペース。いわば皆が共用するパブリックスペースです。このパブリックスペースには、基本的には皆で使うモノしか置かないことにします。
パブリックスペースと個人のスペースを分けることで、お子さんにも「自分専用のモノは自分のスペースに片付けようね」と説明ができますし、理解しやすいです。

2.収納にしまってあるモノを全部取り出してみる
収納スペースに入っているモノは、一旦すべて取り出す「全出し」をしましょう。
収納に入っているモノは把握していると思っていても、いざ取り出してみると「こんなモノが入っていたんだ」と、使っていないモノが出てくることがよくあります。
また、「全出し」は順番も大切で、押し入れやクローゼットなどの大きなところから手をつけます。
まずは収納に入っている使わないものを処分し、しまいきれずに散らかっているものを収納するスペースを確保する意味があります。

3.何に使うモノなのかチームを分けて、しかるべき場所に移動する
取っておくモノを厳選したら、ひとつずつモノの住所を決めます。
たとえば、子どものモノは子ども部屋へ、化粧品は洗面所に、衣類は寝室のクローゼットに……というようにモノのあるべき場所を決めていきます。個人の部屋がない場合や、家族で共用しているクローゼットも、「お父さんゾーン」「お母さんゾーン」「子どもゾーン」と人それぞれで区切り、モノが収納される位置を決めます。
こうすることで、何がどこにしまってあるか、家族全員がわかるようになるのでみんなで片づけができ家事の負担が少なくなるのです。

家事の負担が減って生活に余裕ができると、今の親子関係をより楽しめるようになりますよ。まずは保護者のかたが一歩踏み出して、お子さまと一緒に片づけに取り組めるといいですね。

参考:
http://benesse.jp/kosodate/201707/20170731-1.html

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プロフィール


石阪京子

片づけアドバイザー。宅地建物取引士。片づけレッスンの「ニューズスタイル」主宰。夫と経営する不動産会社「ニューズホーム」では建築設計にも携わる。「女性ならではの視点」を持って不動産業を営みながら片づけメソッドを完成させる。著書に『一生リバウンドしない!奇跡の3日間片づけ』『夢を叶える7割収納』(ともに講談社)がある。

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