乳幼児の育児、ママがパパにいちばんしてほしいこと、第1位は○○○

<こどもちゃれんじ>30周年特別イベントとして、大阪教育大学教育学部准教授の小﨑恭弘先生を講師に、ゲストコメンテーターにはタレントで3児の父でもあるユージさんを迎えて、2~3歳児の育児について話されました。
夫婦で子どもと向き合い、楽しく育児をするコツが分かります。

2歳児は恐竜と思え

2~3歳児の育児では、この時期ならではの可愛さや、育児の醍醐味を保護者のかたも感じているのではないでしょうか。一方で、2歳の子どもは、母親との一体感を根源とする万能感がありながらも、自我が芽生えてくる時期。なんでも自分でやりたがったり、あらゆることを拒絶したり、本当に親にとっては大変な時期でもあります。

そんな2歳児のことを、小﨑先生は『史上最強の哺乳類』と呼んでいるそうです。
「2歳児を可愛い子どもだと思うから腹が立つこともある。それなら、一緒に暮らしているのは人間じゃなくて恐竜だと思えばいいんです」と小﨑先生。
これには、2歳、3歳の年子のパパであるゲストのユージさんも「たしかに! 恐竜だから物を壊しても当たり前ですね」と感心していました。
2歳児は不条理・不合理を全身で表現しながら、親や社会との距離感を測っている段階。大変だと思いますが、それを受け止めてあげることが大事なのだそうです。

3歳児は妖怪人間

次に、小﨑先生の考える3歳児は『妖怪人間』だそうです。少しずついろいろなことがわかってくるものの、まだ『人間』にはなっていない状態なんだとか。
「なんで?」「どうして?」が始まるのもこの時期で、時には保護者のかたを困らせることもあるかもしれません。たとえば、お子さまに「空はどうして青いの?」と聞かれたら何と返すでしょう? 「そういうものだから」と、スルーしてしまうこともあるかもしれません。

「3歳児の発達としては、まだ夢と現実がごっちゃになっている段階。大人の世界の言い分を通すのではなく、彼らの世界を共有してあげてください。『空はどうして青いの?』と聞かれたら『本当だね! 飛行機に乗ってお空に聞きに行こうか』と、彼らの世界観に合わせた回答をしてあげられるといいですね」(小﨑先生)。

ママへの優しい気遣いが、幸せ家族の第一歩

夫婦で育児に向き合い、楽しむコツは『夫婦の目線を揃える』ことだと言う小﨑先生。
ある調査で、パパ・ママに「ママはパパに子育て中、なにをしてほしいと思っているか?」という質門があったそうです。
もちろん、実際の家事や育児も大切ですが、ママがパパに一番して欲しいことは、「ママに対する言葉かけや気遣い」だと小﨑先生は言います。

「パパが『家事育児をしたらいいんでしょ』という気持ちでやると、どうしても『やってあげた感』が出てしまい、ママにとっては余計腹が立つもの。そうではなく、まずはママに対する気遣いや優しさを言葉で伝えられるといいですね」。小﨑先生は続けます。

「さらに、気遣い・家事育児の上に必要なのが『共感』です。子どもの可愛さや成長などを、プラスの出来事に共感するのは簡単ですが、同じくらい重要なのは『しんどさ』に対する共感。育児と仕事の両立や、子どもが病気のときの看病など、『しんどい』時にパパが共感を示す。『しんどい』ことをママにばかり押し付けて、いいとこ取りをしないように気をつけたいですね。
「感謝の言葉」「いっしょに育児をする」「しんどさの共感」の3つができると、家族の一体化が高まり、楽しみながら育児ができるようになりますよ」。

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