縄跳びの基本技をマスターした子どもをさらに上達させる教え方とは?
意外と多くの技がある縄跳び。前回し跳びや後ろ跳びはできても、二重跳びやあや跳び、交差跳びなどでつまずく子どもが多いようです。ここでは、基本技をマスターした子ども向けに、やや難度の高い技の教え方を解説します。
縄跳びは技ごとのポイントを押さえると上達が早い!
小学校低学年から高学年まで、幅広い年代の子どもが楽しみながら挑戦できる縄跳び。前回し跳びや後ろ跳びといった基本技ができるようになると、より難しい技が待っていますが、なかなか上達せずに悩む子どもも多いようです。
縄跳びの上達は練習あるのみ、ですが、まちがった跳び方を続けていても、なかなか上手に跳べるようにはなりません。ポイントを押さえて練習すると、グングン上達しますから、保護者のかたがアドバイスしてあげましょう。
●二重跳び
二重跳びのポイントは、なるべく高く跳ぶこと、そして速く縄を回すことです。それ以外は、基本的に普通の前回し跳びと変わりません。しかし、特に低学年の子どもにとってはこの2つは簡単ではなく、なかなか成功できないことがあります。次のようなポイントを意識して練習してみてください。
◎できるだけ高くジャンプする!
最初は縄を持たず、その場で高くジャンプする練習をしましょう。できるだけ滞空時間が長くなるように心がけます。
◎二重跳びのリズムを身につけよう!
二重跳びのリズムを体で覚えるために、片方の手に縄を持ち、ジャンプするごとに2回、縄を回します。くり返すうちに二重跳びの感覚が身に付いていきます。
◎縄は親指で円を描くイメージで回す!
縄を持ち、その場で高く跳んで回します。速く回すためには、腕全体を使わず、親指で円を描くイメージで手首を使って回すように意識しましょう。
●あや跳び
縄が上に来たら腕をクロスして、またもとに戻すという動きをくり返すあや跳び。前回し跳びに比べてグンと難度が上がり、ここでつまずく子どもが少なくありません。
◎縄が頭の上を越えた瞬間に腕を交差させる!
2回、前回し跳びをして、3回目に腕を交差させて跳ぶ練習をしましょう。交差が浅いと縄に引っかかりやすくなるので、ひじとひじが重なるくらい深く交差させてください。
◎縄は低い位置(腰のあたり)で回す!
縄を回す位置が高いと、縄の動きに余裕がなくなり、引っかかりやすくなります。
◎ジャンプする際は、体はまっすぐに!
足首を使って跳ぶイメージで、ひざを曲げないように意識しましょう。
●交差跳び
腕を交差したまま縄を回す交差跳び。腕を交差させたままの状態が維持できずに失敗してしまうことがあります。下記のポイントを押さえれば、すぐに上達しますので練習に取り入れてみてください。
◎手首は腰のあたりで回す!
しだいに手首が上がってきて、縄の動きに余裕がなくなって引っかかるケースがよくあります。常に手首は腰のあたりで回すことを意識して練習しましょう。
◎両ひじが重なるくらいの深さで交差する!
腕の交差が浅いと、引っかかりやすくなります。両ひじが重なるくらいのイメージで交差させましょう。
◎手首を使って小さく円を描いて回す!
手首だけを使って縄をコンパクトに回すこともポイントです。なかなかできない場合、最初は縄を持たずに手首の動きだけ練習してみましょう。